kazki//okadaの備忘録

kazki//okadaの個人的な見解やレビューなどを垂れ流します。

「臆病の穴」史群アル仙

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史群アル仙の短編集。全2巻。レトロな画風で寂しい感じの話が多い。藤子不二雄のSF短編集のような空気感かな。でもこちらはなんだかんだで心が暖かくなる話が多い。寂しいけど優しい。一つ一つの話も短いので忙しい時なども気軽に読めます。

 

「Evocation」Ben Monder

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ニューヨークのジャズギタリスト、ベン・モンダーの作品であり、声楽家セオ・ブレックマンが参加した1枚目のアルバム。超高速アルペジオ、不穏なスケール、過激な変拍子、ブレックマンの特殊な歌唱法、かなりエキセントリックな一枚になってます。歪んだギターもたまにはいるにもかかわらずジャズテイストを保っているのは音の使い方?ドラム?ボリューム奏法などのところはアンビエント感も強い。普通のジャズ好きより、プログレ好きとかに好かれるかもしれません。やはり素晴らしい。ふと聴きたくなります。

Excavation

Excavation

  • Ben Monder
  • ジャズ
  • ¥1500

「蜂雀」七尾旅人

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七尾旅人の弾き語りアルバム。ギター以外の音も入っているけど基本的には弾き語り。全然変わったことしてるわけではないのに曲が本当にいいので何回も聴ける!七尾旅人のアルバムの中でも一番好きだし、弾き語りの音源の中でも一番好きです。おそらく。メロディーが本当にいい。歌詞も意味とかはよくわからんのですが、いいな、となります。夜に聴くのが最高ですよ。

ひきがたり・ものがたりVol.1 蜂雀

ひきがたり・ものがたりVol.1 蜂雀

「★」David Bowie

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デビッド・ボウイ最後のアルバム。フェイバリットギタリストのベン・モンダーが参加している興味が湧き聞いてみた。ベン・モンダーのギターはそこまでたくさん聴けなかったが想像以上にいい作品だった。有名だし活動歴がながいので割とポップで古い感じなのかなと思っていたが全然そんなことなかった。むしろそこいらの有象無象のアーティストより先進的である。アルバムを通して統一感のある不穏な雰囲気。キャッチーではないけど印象的なメロディー。凝ったアレンジ。他の作品も気になる一枚でした。

「Undercurrent」BILL EVANS&JIM HALL

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BILL EVANSJIM HALLのデュオ作品。ギターとピアノのみです。ジム・ホールは場所によって、輪郭の割とはっきりした音色を使ってます。バッキングの時、フルアコをマイク録りしたようなチャキチャキした音色も使ってます。ピアノと音域の住み分けをするためかな?音色的にも演奏的にもぶつかることなく両名のプレイが楽しめます。ピアニストとこんな風に演奏できたら楽しそうです。ただ個人的にはベースとドラムほしくなります。やはり今のところはジャズ聴くならトリオ編成が一番好きですね。

「Locust Abortion Technician」Butthole Surfers

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アメリカのオルタナバンドButthole Surfersの音源。かなりクレイジーな趣があり大変素晴らしい。びーびーいってるへなへなのファズギターが最高!バンドサウンドだけでなくいろいろサンプリングなどもしている。かなりアバンギャルドサウンド的にはグランジっぽい雰囲気もあるけど、なんだかふざけている感じがグランジっぽいと言いづらい。へらへらしたパンク感。全体の印象、なんとなくバンドサウンド中心だった時のボアダムスとかに近いかな?近くないかな?かっちりした音楽が物足りない人、明るいキチ感が好きな人に超オススメの一枚です!


Locust Abortion Technician

Locust Abortion Technician

「In Rainbows」Radiohead

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Radiohead7枚目のアルバム。エレクトロ中心の感じからバンドサウンド方向に少し戻ってから2枚目の作品。ダウンロードする人が値段を決めるというのでも話題になった。投げ銭同様、戸惑った人も多いでしょう、おそらく。それがなくとも充分話題になるに値する作品。エレクトロ要素を残しながらもバンドサウンドを中心に据えている。前作のような攻撃性や荒々しさはなく、落ち着いた楽曲が多い。落ち着いてはいるが、ぐっとくる、テンションが上がる曲が多い。表現しづらい。個人的に最後のvideotapeは超名曲。一時期こればっかり聴いてたこともあるほど好き。その他にも名曲揃いの名盤です。最初にRadiohead聴くならもしかしたらこれがいいかも?と思うくらいRadioheadの色々な面が現れている作品です。いや、これの前作かな?とにかく、Radioheadの入り口にもおすすめの一枚です。ぜひ!