図や写真などを用いて非常にわかりやすく野菜の状態異常とその対処法について教えてくれる本。とてもわかりやすいし、経験と照らし合わせてなるほどと思うことも多かった。回復ワザに関しては薬や肥料を使うことが前提なので自分のやり方とはマッチングしませんでした。が、一般的な栽培でやるなら参考になるのではないでしょうか?とにかく見やすい、わかりやすいのでリファレンス的な使い方してもいいかもですね。有機栽培や自然栽培、自然農などでやりたい人にはあまり必要ないかも。
「Facebookでお客様をどんどん増やす本」小谷川拳次
図書館で貸し出していたので読んでみた本。当たり前を思い出させてくれるのといいアイディアをくれるという点で読んでよかったと思った。
読んだだけで革新的な変化を起こすというよりは、基本的に当たり前のことが書いてあってそれを再確認させてくれるという感じの本。これは大切なことだと思う。内容はしっかりしている。読んだ印象として、相手のことをしっかり考えて誠実にやりとりすることが何より大事だなと改めて思わされるというものが挙げられる。喜ぶコンテンツを提供する、対話する、感情を分かち合う、という3点が大切であるということやコメントやいいね!にはしっかり個別にリアクションするということなど、誠実に向き合っていれば当たり前のことである。しかし状況次第ではつい忘れてしまうこともあるかもしれない。そういったときに思い出すと改めて大切であるということを再認識できるかもしれない。
いくつかとても勉強になったなという内容もあった。
・日替りクーポンや定期的なキャンペーンの有効性について。これは喜んでもらえそう。
・ターゲットや趣旨を明確にする。これはSNSで忘れがち。常に意識すべき。
・プロダクトローンチ。発売前からのストーリーを公開することでお客様に興味を持ってもらえそう。
・質問を投げかけるのはコミュニケーションにおいて有効。双方向性を生むきっかけになる。
・外部サイトにいいね!などの機能を置くため、ソーシャルプラグインを使う。
・pollの機能を使いアンケート調査を行う。
当たり前と感じる人もいるかもしれないが割と忘れがちなのですごくいい内容だと思いました。
以下、読んだ時のメモ。
・新商品発売前から少しずつ公開して盛り上げる
◎日替りクーポン、定期的にキャンペーンを行う
・独自ネームを獲得する
・自己満足、ターゲット不明瞭、専門性がない、この3つが不人気の理由になる
・ターゲット、趣旨をはっきりさせる。
・iframeを利用しランディングタブを作る
◎外部サイトにいいね、シェア、コメントの機能を置く。そのためにソーシャルプラグインをつかう。
◎pollの機能を使いアンケート調査を行う。
・ファンの固定客化のステップ
1.喜ぶコンテンツを提供
2.対話する
3.感情を分かち合う
・マーケティングの定石としてフロントエンドからバックエンドへというのがある。
◎プロダクトローンチ。発売までのストーリーを公開して期待をもってもらう。
・メールマガジンが信頼構築に有効。
・Facebookでのコミュニケーションにおいて
1.機能的メリット
2.情緒的投稿
3.エンターテイメント
が求められる。
・コメントやいいねには必ずリアクションする。個別にリアクションする。
◎質問を投げかけるのはコミュニケーションとしてすごくいい。
- 作者:小谷川 拳次
- 発売日: 2011/07/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
「机上と落日」kaetsu takahashi
日本のギタリストkaetsu takahashiさんの音源。音がとにかくかっこいい。ギターとは思えない音なのだけどギターのもつ有機的な部分がすごく強く感じられる音。ギターを感じさせない音色であると同時にギターが得意とする人間が発していることを意識させられる音というのを強く感じる。繊細な力とかシームレスな動きだとか握力を感じさせる軋みとかそういうもの。強い音色であるのだけど存在を強く主張してくるうるささがないので深く身体に染み込んでくる印象。部屋を暗くして視覚情報を減らして聴くのもすごくいいし、何か読みながら聴くのもいい。鑑賞する作品にもなれるし家具にもなれる素晴らしい作品。抽象的なことしか言えないのが情けないのだけど本当に素晴らしい。kaetsuさんの作品の中でも個人的にすごく好みの音源。抽象性は高い気がする。様々なものを汲み取りきれて無い気がするけど、自分が感じる素晴らしさを自分が堪能する相対的な楽しみ方をするというのも悪く無いと思う。
「稼げる!新農業ビジネスの稼ぎ方」山下弘幸
農業参入に関するビジネスの本。具体的なメソッドというより農業をビジネスとして捉える姿勢についてが内容の中心になっているように感じた。内容はエキセントリックなものではなく常識的で安定感があるもの。生き方について深く考える段階より前の稼いで幸せになろうという価値観のもと書かれたもののように思われる。書いてある内容に関しておかしいなと思うところは特になく、しっかりとした内容。逆を言えば当たり前のことしか書いてないという印象もある。お客さんの求めるものを柔軟に作る、というのと自らが農業コンサルタントになることについて考える、という点はすごくいいなと思った。これも当たり前のことかもしれませんが。農業ビジネスについて考える上ではじめの方に読むのにすごくいい本だと思うけど、いろいろ読んだ人には少し物足りないかもと思いました。
- 作者:山下 弘幸
- 発売日: 2018/09/22
- メディア: 単行本
「Oceana」Ben Monder
ニューヨークのジャズギタリストBen Monderのリード作。わたしのフェイバリットギタリストであるBen Monderの魅力がつまった一枚。以前からよく聴いていたけどこちらのブログでレビューしていなかったことに気付きました。リード作としては4枚目になるのかな。声楽家のTheo Bleckmannも参加しています。2019年の音源までは基本的にすべてのリード作に参加してます。一曲目は参加しておりませんが。相変わらずの高速アルペジオ。しかしそれがテクニックに寄りすぎたスポーツのようなものにならずちゃんと音楽として必要な要素として機能してるのが素晴らしい。ここまで速いとハードロックなどでたまに見られる競技のような速弾きフレーズになりがちだけど、そうなってないのが素晴らしい。音の運び方も彼らしいものでありながら聴いてて飽きない形になっている。これに関しては自分が好きすぎるので参考にならないかも。人によっては同じじゃん!となるのかな。タイトル曲が複雑で激しいのにうるさくないのがおもしろい。すごく絡み合っているのでリラックスしたい時よりはテンション上げたい時にいいかも。アルバム全体としてそういう印象強いかも。複雑に絡み合う音を楽しむアルバム。もつれた感情とマッチングする良いアルバム。音数が多く速く絡みつく曲が多いけどドラムがうるさくない印象。rooms of lightという曲はとても激しいけど。最初に聴いた名盤flux、fluxより激しい印象のdust、テオが参加し始めたexcavation、そして本作という流れのイメージ。自分はその後のリリース作品も気分に合わせて聴いています。ここ数年、ここまで好きになったギタリストいないかも。jakob broとかもすごくいいなとなったけど。どのアルバムも最高です。とりあえず気になったら古いのから順にリード作聴いていくのおすすめです。感情が絡み合ってもやもやしてるならこれから聴くのもいいかも。
「Deceiver」DIIV
アメリカのシューゲイザーのバンドDIIVのサードアルバム。ドリームポップというカテゴライズもある。ちょっとグランジ感のあるシューゲイザー。王道シューゲイザーなサウンドデザイン、ハモリを多用したリバーブたっぷりのドリーミーなボーカル、影のあるグランジ的な音運び。この音の使い方が個性となっている気がする。これがなければ割と印象の薄いシューゲイザーになってしまっていたかもしれない。ドリーミーな柔らかさと音運びの毒がマッチングしてゆるい悪夢のような雰囲気を醸し出している。
以前紹介したゲームNight in the woodsの音楽を担当した方は制作の際にこのバンドにインスパイアされたとのこと。ゲームの音楽が良かったので遡る形で聴いてみた。なるほど、がっつり影響を感じた。シューゲイザー的なサウンドではないが音の運び方がかなり似ている。サウンドも含め安心して聴ける素敵な音源でした。新しいバンドものの音源聴くの久しぶりな気がしてよかった。新しいと言っても耳新しいわけではないが、安心感につながってこれはすごくいい。あぁ、音の動きがナイトインザウッズ。というかナイトインザウッズの音楽がDIIVっぽい、というのが正しいのだけどね。