kazki//okadaの備忘録

kazki//okadaの個人的な見解やレビューなどを垂れ流します。

「 超速!最新日本史の流れ」竹内睦泰

受験生の時に読んでいた日本史の参考書。なんだけど普通に本として面白い!それぞれの出来事に物語を感じさせる文章になっている。口語体が使われているのも読みやすさに繋がっている。小説読めない人でも町田康作品なら読める、みたいに日本史嫌いな人でも…

「「死」とは何か」シェリー・ケーガン

まず先に言っておくべきことは、この日本語訳の著作が原書の縮小版であるということである。そのためか良くも悪くも入門書という性質を持っているように思える。原書は読んでいないので何とも言えないが、それを踏まえた上でレビューしていきたい。 まず全体…

「カイキドロップ」押切蓮介

押切蓮介さんの謎の本。押切蓮介さんの短編漫画、絵日記的なもの、対談、文章、他の漫画家さんの漫画や文章、そして、押切さんの作った音楽のCDがついていたり、総合エンタメ作品。参加してる漫画家さんも清野とおるさん、見ル野栄司さんなど尖った面子。収…

「農家が教える混植・混作・輪作の知恵」農文協

混植・混作・輪作についての様々な記事を集めた本。体系的に書かれたものではなく、関連する記事を集めたもの。 以下、気になった点のメモ。 ・ハーブをコンパニオンプランツとして トマト バジルミントセージタイム ナス タイム じゃがいも わさびだいこん…

「本物の野菜つくり」藤井平司

農業のあり方、やり方を歴史と照らし合わせつつ考え直すことについて書かれた著作。具体的なメソッドではなく考え方の基礎となる部分について述べられている。各野菜についても歴史やその性質について細かく述べられている。どのように作るかを知るためとい…

「西田幾多郎-生きることと哲学」藤田正勝

日本の哲学者、西田幾多郎についての新書。西田の生涯、思想の背景、哲学について丁寧に書かれている。 まずはじめに西田がどのような人物でどのような生涯を送ったかが述べられる。 次に最初の著書「善の研究」を中心に、主客未分、純粋経験など初期の西田…

「はじめてのハーブ」高浜真理子

様々なハーブとその栽培方法が載っているハーブについての本。非常に基本的なことが書いてある。プランター栽培やキッチン栽培など基本的には個人小規模栽培を想定して書かれている。様々な種類のハーブが載っているので入り口としてはいいと感じました。良…

「絵でわかる儲ける農業簿記会計」全国農業経営専門会計人協会

農業簿記の基本テキスト。基本的な知識を得ることができるし困った時の教科書として使える。しかし、実践がいまいち見えてこない。具体例もあるのだけどトータルでどんな感じになるのかわかりづらい。個人的にはもう一冊読んで理解を深めた上で改めて読みた…

「緑肥を使いこなす」橋爪健

緑肥の基本について書かれた本。緑肥の基本的な知識、具体的な種類毎の使い方、播種期やすきこみ方、具体的な実践例などが書いてある。基本の部分を理解した上で、実際に使う時にリファレンス的に使うのがよい。緑肥を使いこなす―上手な選び方・使い方作者:…

「畑仕事の十二カ月」久保田豊和

暦に学ぶ野菜づくりの知恵 畑仕事の十二カ月作者:豊和, 久保田発売日: 2008/12/01メディア: 単行本 農事暦に合わせて畑の一年の流れを紹介する著作。大規模工業農業ではない形の自然に沿った農業の一年が季節の知らせとともに紹介されている。暦や花、生き物…

「野菜つくりと施肥」伊達昇

施肥の基本を教えてくれる著作。施肥についての基本的な考え方から作物ごとの具体的な施肥方法まで載っている。施肥に困ったらこれを読むとよい。 以下、メモ。 ↓↓↓ 1.育て方について 葉の良し悪し 見分け方の図が載っている。 窒素過多は軟弱徒長を引き起こ…

「無[Ⅲ]自然農法」福岡正信

自然農法家、福岡正信さんの無シリーズ3巻。この巻は福岡正信さんの自然農法について一番具体的に書かれている。 果樹園の作り方、野菜の輪作について、米麦不耕起連続栽培についてなど。作物ごとの細かい栽培法などが載っているわけではないが自然農園の始…

「幸福について―人生論 」ショーペンハウアー

哲学者ショーペンハウアーの幸福について論じた著作。 ものすごく雑にまとめれば、幸福には精神的なあり方が重要であり、所有や名誉などは揺らぎやすく際限のない虚なものである、ということである。つまり、外的要因ではなく内的要因こそ重要である、という…

「これならできる! 自家採種コツのコツ」自然農法国際研究開発センター

自家採種の基本から実戦まで幅広くカバーした本。自家採種の基本的な部分や各品目の具体的な方法などがのっているのでかなり参考になる。完全な初心者には分かりづらい部分はあるかもしれないが基本的には初心者向き。自家採種に適した品種の名前なども載っ…

「農業技術検定<3級>テキスト」全国農業高等学校長協会

農業、畜産、林業などの基礎的な知識のテキスト。範囲は非常に広いので知らなかったことを知ることができた。実用性はあまりないと思うが、一般常識を知る意味では有用だと思う。改訂 日本農業技術検定(3級)テキスト―文部科学省新学習指導要領準拠メディア: …

「無[Ⅱ]無の哲学」福岡正信

自然農法家、福岡正信さんの書。福岡さんが哲学について論じたもの。ベースにある思想は無[Ⅰ]と同じものである。基本的な主張も同じものであるが、より哲学に踏み込んでいる。 この書から学ぶべきことは多い。その中でも一番感銘を受けたことは、先人の知恵…

「私が嫌いな10の人びと」中島義道

哲学博士中島義道さんのエッセイ。非常に読みやすく内容がしっかり伝わってくるのが素晴らしい。あげている10タイプの人びとは誰がどう考えてもぶん殴りたくなるようなクソ人間ではなく、一見善人だけど無自覚で思慮が浅く同調圧力をもって人を裁くような人…

「別のしかたで ツイッター哲学」千葉雅也

哲学博士千葉雅也さんの著作。千葉さんがTwitterに投稿したツイートをタイトルをつけ並べ直したもの。たわいのないようなツイートから、なるほどと思わせるツイート、しっかりとした内容のツイートまで様々なものが、読む側からすれば見えない法則にのっとっ…

「道徳の系譜」ニーチェ

哲学者ニーチェによる思想書。名著「ツァラトゥストラはかく語りき」よりもニーチェの思想に触れやすいと感じました。ツァラトゥストラはかなり文学寄りな著作であり、ただ読んだだけではあまりニーチェの思想を掴むことはできませんでした。こちらは割と伝…

「日本の農と食を学ぶ」農文協

日本農業検定3級対応のテキスト。農業と食に関する常識的なことが書いてある。日本農業検定を受けるつもりなら安いので買って損はない。 私は農業技術検定を受けて見ようと思っていたのに誤って購入してしまった。購入したのでとりあえずすべて読んでみた。…

「レヴィナス 何のために生きるか」小泉義之

哲学者レヴィナスの思想の入門書的な本。レヴィナスに興味を持つきっかけになる。割と分かりやすくて入門にうってつけではないでしょうか。 以下、メモ。 倦怠、怠惰に陥った人間は実存そのものに疲れている。 無意味で目的もない生を生きなくてはいけないと…

「自由の哲学」ルドルフ・シュタイナー

ルドルフ・シュタイナーの自由についての書。やはり難しい。自由意志の問題、一元論の問題、思考や知覚の問題。シュタイナーを読むには哲学をある程度知ってなくてはいけないと感じた。素朴実在論→観念論→その先、という流れがあるとしたら、自分はその先を…

「無[Ⅰ] 神の革命」福岡正信

自然農法家、福岡正信さんの思想書。農家の著作と思われるかと思うがしっかりとした思想家の著作である。 主張されていることを大きくまとめると、 ・無知の自覚(人知の否定) ・分別及び価値判断の否定 ・不可逆的文明の否定 である。 中でも分別及び価値判…

「 あなたにもできる 農業・起業のしくみ」神山安雄

以下、読んだときのメモと感想メモ。 2006年のもの。 ☆相談と情報収集 ・新規就農センターに相談 ・ふるさと回帰支援センターを見る ・まちむら交流きこうふるさとデータベースを見る ☆農業をはじめる道筋 情報収集 相談 見学体験 経営ビジョン 技術習得 資…

「川口由一 自然農」川口由一

川口由一さんの自然農の概要と作業についての本。 第一章は、川口さんの ・耕さない ・農薬、肥料を持ち込まない ・草や虫を敵にしない の自然農三原則についての説明があり、その次に川口さんが開いた農業塾についてとよくある質問に答えるという内容がくる…

「死後はどうなるの?」アルボムッレ・スマナサーラ

スリランカ上座仏教長老の一般民衆向けの講演のような本。死後の話、というより仏教の話。テーマも死後に限られてはいない。これがかなりわかりやすい。なおかつ内容もしっかりしている。 一番重要なポイントとしては、無常を悟り、輪廻転生は苦しみに満ちて…

「農家が教える自然農法」農文協

月刊雑誌、現代農業の自然農法に関する記事を集めてカテゴライズしたもの。自然農法のメソッドなどが体系的にまとめられているようなものではなく、実例を、無施肥、無農薬、草生、不耕起、自家採種の五つのパートに分けて紹介する。自然農法の入り口として…

「生きるのも死ぬのもイヤなきみへ」中島義道

哲学者、中島義道さんの対話形式の本。これほどまでに「自分の死」について迫った本があるでしょうか。自分が子供の頃から抱いてきた、どうせ死んでしまうのに生きるのは虚しい、という大問題に目を背けることなく向き合っている。また、自分だけでなく人間…

「もうおうちへかえりましょう」穂村弘

歌人、穂村弘さんのエッセイ集。穂村さんの気取らない雰囲気とひねりの効いた言葉が混じり合い独特の穂村弘色を出している。日常の美しさをなんとなく思い出させてくれる。かっこわるいことのかっこよさをはっきり感じさせてくれる、なんというか日本のパン…

「道元とシュタイナー」塚田幸三

曹洞宗の開祖道元と神秘主義の学者ルドルフ・シュタイナーの思想について述べた本。道元とシュタイナーの思想を大まかに確認しつつ比較し、その共通点をみることで道元とシュタイナーをより深く理解できるというもの。 内容はかなりアカデミックなもので、何…