銀杏BOYZのオリジナルメンバー最後のスタジオアルバム。とてもポップでものすごくノイジーな作品。うたものにもかかわらず本当にノイジーでノイズの音源よりうるさいと思う。好きですが。個人的にはINCAPACITANTSやメルツバウよりうるさく感じる。マゾンナに近いうるささ。切り裂くような高音域、混沌とした飽和感のある音の集合、なおかつ不快ではない、それも計算された印象を与えない形で。聴き進めるにつれてノイズはグラデーションみたいに薄れていきポップさが際立ってくる。ポップといってもヒリヒリした生々しさはますます高まってくる。全てのパートから絞り出した人間臭さのようなものを感じる。本当にすごいアルバムです。ポップ好きにもノイズ好きにもおすすめしたい一枚。