kazki//okadaの備忘録

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「農業講座」ルドルフ・シュタイナー

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ルドルフ・シュタイナーの農業に関する講義をまとめた著者。人智学をベースにしたバイオダイナミック農法について語られている。一般的にいえば、オカルトに近い内容かもしれないが、いまのパラダイムにとらわれず考えれば一読の価値、試してみる価値はある内容である。唯物論的農業が一般的な現在ではあるが、有機農法、自然農法が注目されている昨今、バイオダイナミック農法を知った上で判断すべきだと自分は思う。気になった点を箇条書きにしたものを下に添付します。ぱっと見はやばい話ですが。

 

以下、農業講座メモ


第一講

 

地上に存在するすべては宇宙に生じていることの照り返しにすぎない、ということを根底に据えて考える

 


第四講

 

堆肥をうまく活用する。堆肥に生石灰をいれるといい。


その土地の植物で育ったその土地の動物の堆肥は施肥に適している。


堆肥は匂いを発散しないよう薄い層を敷き、その上に乾燥ピート、その上に薄い層を敷くのがよい。

堆肥の山は切り返して、泥炭土、乾燥ピートで覆うのがよい。


アストラル的なもの、窒素を運び、エーテル的なもの、酸素を運ぶ


雌牛の牛糞を雌牛の角に詰めて、粘土や砂じゃない土壌に50cmくらいの深さに埋める。一冬の間。その牛糞を500番調剤と呼ぶ。臭くなければ完成している。それをあたためた水で薄めて使う。土壌によるが1200㎡で角一本30リットルの水で完全に溶かして使う。散布時期は取り出してから時間を置かないほうがいい。保存するなら乾燥ピートで覆う。

雌牛の角に、石英、珪石、正長石、長石の粉末を水で粥状にし、薄い練り粉ぐらいにして詰める。一夏埋め、晩秋に出して翌年の春まで保存する。(501番調剤)。60リットルの水に対しエンドウ豆くらいの割合で溶かして使う。作物に霧状にしてふりかける。保存はきく。


土地が増えれば500番調剤はもっと薄くてよい。


雌牛の角は去勢牛や雄牛でないほうがよい。雌牛の角は3、4回で使えなくなる。


防虫剤、防腐剤、消毒薬は力を奪う。ごみやかび、虫は必ずしも有害ではない。


カリウムを使うなら苦土カリウム


500番調剤など撒く時でも通常の施肥は必要。通常の施肥を高めるものとして利用する。

 


第五講


ノコギリソウは生やしておくのがいい。生えてるだけでいい影響がある。


ノコギリソウを乾燥させ鹿の膀胱に包み日光の当たる場所にぶら下げ、それを堆肥に混ぜる。カリウムに働きかける。


カミツレを牛の腸に詰め、冬の間埋め、春になって取り出し、堆肥に加える。カルシウムに働きかける。


気違だと思われるかもしれないが、先入観を持たずに行動することが大切。


イラクサを潰して埋める。邪魔な鉄分から作物を守れる。埋めたものを一冬一夏置いて掘り出し堆肥に混ぜると堆肥の不必要な分解、放射を防げる。


ミズナラの樹皮を家畜の頭蓋骨に詰め、一冬埋めておく。それを取り出し堆肥に混ぜると作物の病気を防ぐことができる。


たんぽぽの頭花を腸間膜に詰め一冬埋めてから堆肥に混ぜるとケイ酸を取り入れやすくなる。

 


第六講


雑草は月の力で育つ。雑草を観察し一年でどう経過するか知る。雑草の種子を集め薪で燃やす。その灰を農場に撒く。四年で雑草はなくなる。


野ネズミの皮を、金星がさそり座にやってくるときに焼き、その灰を撒く。撒いたところにネズミは来なくなる。


害虫を太陽がおうし座にあるときに焼きその灰を撒く。四年でいなくなる。


スギナのかなり濃縮したお茶を薄めて液肥として黒穂病やその類の病気が発生している圃場に撒く。


脊髄を持っている動物は皮を剥ぎ焼き、節足動物など腹髄をもつものは体全体を焼く。


無機肥料は避けるべき。

 

 

第八講


トマトは熟成されてない堆肥や生ごみの中で育てる。トマト自身の廃棄物からつくるとなおいい。

農業講座―農業を豊かにするための精神科学的な基礎

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