吾妻ひでおさんの自伝的漫画、失踪日記の続編。今回はアル中病棟での暮らしが中心となっている。前作の方が壮絶ではありますが、今作もやはり冷静に考えるとなかなか壮絶です。とはいえ、入院生活の日常が中心ですので激しさはあまりありません。が、リアリティはすごく感じます。いろんな人が世の中にはいるな、と思える内容です。アルコールは怖いな、とも思いますが、吾妻ひでおさんも作中で言うように、破滅の美学みたいなものも感じます。自分は絶対に陥りたくない状況ですが、登場人物たちには謎の美しさがあります。町田康さん、中島らもさんなどアルコールが感じられる作家さんから感じる美しさと近いものがあります。とはいえ、やはり自分はなりたくないなと思います。支離滅裂で申し訳ありませんが、自分も頑張って幸せになりたいなと思いました。諦めずに生きたい、となんとなく思える良作でした。
- 作者: 吾妻ひでお
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2013/10/06
- メディア: コミック
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