kazki//okadaの備忘録

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「いちえふ 福島第一原子力発電所労働記」竜田一人

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福島第一原子力発電所での労働の模様を描いたドキュメンタリー漫画。全3巻。福島第一原発でのドキュメンタリーというとドラマチックで過酷なイメージを抱きがちだが本作はどちらかというと日常をフラットに描いている。何かを暴こうとか闇を照らそうとか、そういう作為が見られないので好印象。反面、本当の闇は作業員の知らないところにあるのでは?という印象も受けた。真実を知るためにはその現場に、というのは、その通りだと思うのだが、現場ゆえに真実が見えないこともあるのかもしれない。何か知りたい時、そこに飛び込むことも、そこから離れることも両方必要なのかもしれません、なんて思いました。そもそも真実とは何かという話になるかもしれないですね。人間は主観から抜けられないのではないか、客観的真理は存在するか、矛盾する真実は同時に存在しうるか、この漫画をきっかけにいろんなことが考えられます。

いちえふ コミック 1-3巻セット (モーニング KC)

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