歌人穂村弘さんのエッセイ。テーマは恋愛。気の弱い優しいダメな人、みたいな雰囲気が最高に素敵。他の作品もそうですが、なんとなくへなへなパンクスのような印象がある。今回は恋愛がテーマでガツガツグイグイしてないとこがすごくいい。無駄な詮索、過剰な妄想、どれをみても考えすぎてしまうのだけど大事なところが抜けてる感じが共感を誘う。妄想が中学の頃親友の妄想聞いてた時のことを思い出させる。その妄想がなんだか妙にロマンチックで文学的なおかつ自己陶酔を避けるようにへなへなしてて、わたしはとても好きです。
- 作者: 穂村弘
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/01/25
- メディア: 文庫
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