哲学者レヴィナスの思想の入門書的な本。レヴィナスに興味を持つきっかけになる。割と分かりやすくて入門にうってつけではないでしょうか。
以下、メモ。
倦怠、怠惰に陥った人間は実存そのものに疲れている。
無意味で目的もない生を生きなくてはいけないという契約を履行する人間こそ倦怠、怠惰に陥る。契約とは生存本能といってもよい。
生きていることは無条件で幸福である。
人間が生きるには世界のものを享受する必要がある。
人はパンだけで生きているのではない。パンも音楽も同じで享受することに優劣はない。
幸福追求は究極的目的かつ自己目的。
様々な短期目的は相互に無関係に自律している。
倫理は根拠や基礎付けが不要。
死を生成と消滅というカテゴリーで捉える。