kazki//okadaの備忘録

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「SHIROBAKO 劇場版」水島努

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アニメ制作を題材にしたTVアニメ作品SHIROBAKOの劇場作品。アニメ制作の大変さと、それと引き換えに得られる感動を描いている。一応TVアニメシリーズを観てなくても楽しめる内容ではありますが続きの話なので、TVシリーズを観てない人にはいろいろわからない部分や伝わらない部分が多い。

作品を作る苦しみ、自分の音源制作と重ねて共感。とはいえ、自分の場合、金の話やコンプライアンスなど大人の事情的なものが全然絡んでないので、苦しみはかなり少ないと思われますが。そういうのがなくても誰かと何かを本気で作ることは苦しいし期限はあるし妥協せざるを得ない部分もでてくるし、やはり苦しい。それでもやるのは得られるものがある、ないとしても、アウトプットしたいものがあるからだと思う。やるからにはやり切ったほうが絶対いいなと改めて思わせてくれる作品。苦しみに負けて妥協すると、それまでの苦労が過ぎた時に輝くかわりに瘴気というかなんかもわーとした黒いものを放つようになる気がする。目の前の苦しみに負けず、踏ん張ってこそカタルシスがあるような気がします。今後忘れずにいたい。

余談ですが、家人がアニメ制作を生業としているのですが、現実は、この作品より苦しく、この作品ほどキラキラしてないそうです。それでも、やるってことは、やはりそこに何かあるんだなと改めて思いました。あと、作って楽しませてくれてるスタッフの皆様、本当にありがとうございます、と改めて思いました。

 

※劇場公開中。