kazki//okadaの備忘録

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「キタキツネ物語」蔵原惟繕

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全体的にあくまでも個人的な意見ですが、これは忘れてはいけない作品です。動物虐待、稚拙で過剰な演出、だらついた展開、しつこい曲の使い方、ドキュメンタリーの、というより映像を作る人間がやってはいけないことが詰まった作品だと思います。昨今の報道と重なる部分がありました。最近のものは隠蔽がよりうまくなっているだろうけど実際のところは変わってないのかもしれない。キタキツネのかわいさ、北海道の自然の美しさはうまく表現できていますが、それをもってしても個人的には史上最悪の映画といっても過言ではありません。作為のあるドキュメンタリーはその時代は気付かれないかもしれませんが必ずその愚かさは晒されることになるでしょう。キタキツネのかわいさと人間の愚かさを存分に味わえるという点では見るべき作品かもしれません。奴隷制がかつて常識であったように、今の常識も疑うべきことは沢山あると思います。ペットショップ、工業畜産、動物との関係について改めて考えたいと強く感じました。

キタキツネ物語

キタキツネ物語

  • 発売日: 2016/03/11
  • メディア: Prime Video