kazki//okadaの備忘録

kazki//okadaの個人的な見解やレビューなどを垂れ流します。

「夜廻と深夜廻」日本一ソフトウェア

f:id:kazki_okada:20200619182303j:image

日本一ソフトウェアのホラーゲーム夜廻とその続編深夜廻が入った2in1のゲームソフト。かわいいキャラクターデザインと陰鬱なストーリー、ノスタルジックな夜の街がたまらない素敵なゲームです。

 

夜廻の方から。

かなりやりごたえのあるゲームです。あまりゲームはやりませんがこれはグラフィック、世界観、サウンド、どれをとっても素晴らしい作品でした。キャラクターやお化けもかわいい。しかし、なかなか陰鬱な内容でエンディングも難解、演出も少しグロテスクだったり、大変自分好みでした。基本的にはお化けから逃げ続けるシステムです。アイテムを拾ったら謎を解いたりしながら進めていきます。走るのにも体力的な限界があったりハラハラをしっかり演出してくれるいい仕組みになってます。途中で出てくる貞子のようなデザインのゲロを吐く女の霊が強すぎること、ラスボスが弱すぎることを除けばちょうどいい難易度です。夜の街の描写が秀逸で、お化けの驚かしにビビりながらもかなり癒されました。夜の田んぼの風の音がすごくいい。システム、アートの両面から素晴らしいゲームでした。

 

続いて続編の深夜廻。

アイテム持ち歩き、サイドビュー演出、二人の主人公を操作する等、続編にふさわしいシステムのパワーアップ。また、屋内ステージも追加され、マップも広がり前作以上にやりごたえのあるゲームになってました。屋内ステージ、屋外ステージの時に感じなかった恐怖感があり、少し怖かったです。なぜでしょう?個人的にけっこう怖かった。またお化けやアイテムも多様化し、すべての面においてパワーアップした!という印象です。お化けの量もマシマシ!

しかし、なんでしょうか、個人的に夜廻よりも作品世界に入り込みづらかったです。ストーリーも面白いし、アートデザインも相変わらず最高なのですが、盛りすぎて少し静けさがなくなったためか緊張感が控えめになった気がします。お化けがいすぎて緊張する暇がないというか。静かな夜の街をお化けに怯えながら歩いた前作と比べて、そこら中にいるお化けを焦ってかわしながら走る、という印象でしょうか。数を調べたら総お化け量は変わってないのかもしれませんがそのような印象を受けました。大変面白かったのですが前作の方が粋な雰囲気だったような。抽象的ですみません。いろいろな要素がありすぎて自分の脳がついていかなかったのかもしれません。街も新機能もすべて良かったし、前作が好きであれば絶対にやったほうがいいと思いますが。ゲームとしては深夜廻の方が面白いかもしれませんが物語、作品としては夜廻の方が面白いかも。余談ですが、深夜廻では、途中から前作の街に行けます。それもすごくいい。クリア後に探索していたら前作の主人公に遭遇、とてもテンションが上がりました。

 

いろいろ書きましたが二つとも素晴らしいゲームでした。そして、その二つが入っているこのソフト、かなりおすすめです。かわいい陰鬱な作品が好きな方はぜひやってみてください。最高です。

夜廻と深夜廻 for Nintendo Switch - Switch

夜廻と深夜廻 for Nintendo Switch - Switch

  • 発売日: 2018/10/25
  • メディア: Video Game