実家が臨済宗の寺である作者のエッセイ漫画。臨済宗について、禅について、住職である兄が住職になるまでのことが書いてある。個人的に曹洞宗が気になっていたので近い禅宗である臨済宗の話は非常に面白かった。あと現在の僧侶について少し知ることができたのはとてもよかった。昔に比べてぬるいような印象を持っていたけど充分に厳しい修行を乗り越えているのだなと見方が変わった。自分も日々を修行と捉え気を抜かず生活したい、が中々難しい。隙ができると怠惰が溢れ出し、さらに苦しくなる。苦しくなるとさらに隙が生まれる。そして、悪循環。禅僧が厳しい暮らしをしているのもうなずける。無理ない程度になってしまうが清浄な心で生活できるよう怠惰に負けず頑張りたい。
基本的に一巻ものだが別タイトルの続編があるようなのでそちらも読みたい。
