kazki//okadaの備忘録

kazki//okadaの個人的な見解やレビューなどを垂れ流します。

「Oceana」Ben Monder

f:id:kazki_okada:20210128074108j:image

ニューヨークのジャズギタリストBen Monderのリード作。わたしのフェイバリットギタリストであるBen Monderの魅力がつまった一枚。以前からよく聴いていたけどこちらのブログでレビューしていなかったことに気付きました。リード作としては4枚目になるのかな。声楽家のTheo Bleckmannも参加しています。2019年の音源までは基本的にすべてのリード作に参加してます。一曲目は参加しておりませんが。相変わらずの高速アルペジオ。しかしそれがテクニックに寄りすぎたスポーツのようなものにならずちゃんと音楽として必要な要素として機能してるのが素晴らしい。ここまで速いとハードロックなどでたまに見られる競技のような速弾きフレーズになりがちだけど、そうなってないのが素晴らしい。音の運び方も彼らしいものでありながら聴いてて飽きない形になっている。これに関しては自分が好きすぎるので参考にならないかも。人によっては同じじゃん!となるのかな。タイトル曲が複雑で激しいのにうるさくないのがおもしろい。すごく絡み合っているのでリラックスしたい時よりはテンション上げたい時にいいかも。アルバム全体としてそういう印象強いかも。複雑に絡み合う音を楽しむアルバム。もつれた感情とマッチングする良いアルバム。音数が多く速く絡みつく曲が多いけどドラムがうるさくない印象。rooms of lightという曲はとても激しいけど。最初に聴いた名盤flux、fluxより激しい印象のdust、テオが参加し始めたexcavation、そして本作という流れのイメージ。自分はその後のリリース作品も気分に合わせて聴いています。ここ数年、ここまで好きになったギタリストいないかも。jakob broとかもすごくいいなとなったけど。どのアルバムも最高です。とりあえず気になったら古いのから順にリード作聴いていくのおすすめです。感情が絡み合ってもやもやしてるならこれから聴くのもいいかも。

Oceana

Oceana

  • Ben Monder
  • ジャズ
  • ¥1528