kazki//okadaの備忘録

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「風の谷のナウシカ」宮崎駿

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全7巻。ジブリの映画として有名だけどコミック版は内容が違う。生命について、社会について、人間について、非常に深みのある考えを与えてくれる。世界の浄化について。存在のあり方について。生命や生活より優先すべき崇高なものについて。こんなに有名な人がこんなに存在について生き方について考えるきっかけになりそうな作品を発表していることに驚いた。なぜならその影響を日々感じることができないからだ。知名度もあり作品自体の発信力もかなり強いだろう。しかし、これまで生きてきてそれを感じたことはなかった。この作品に実はそこまでの発信力がなかったのか、日々人々は哲学的な問いについて考えてはいるがそれをアウトプットする場がないから感じられないのか、受信しても何も起こらなかったからか、その他にもいろいろな可能性が考えられる。いずれにせよ、どんなに有名になったところで思想の浸透を感じることはできないのだろうと思わされた。だからといって表現活動をやめるかといえばやめない。正直、何やっても無駄という感覚には襲われた。しかしながら、自分が発信するのは伝えたいという気持ちもあるがそれ以上に発信することそのものに意味があると考えるからである。伝わるか伝わらないかは自分にはどうしようもないことである。自分が最善だと思える形で発信することに意味があると感じている。自分を見失わないため、自分の思想を再確認するため、すべてが無駄な暇つぶしにならないため、発信することが重要である。巻き込んでしまっている方には申し訳ないと思うが、こればかりは仕方がない。どんな理由であれ何らかのメリットが感じられればそれでいいし、それがなくなった時はいつでも遠慮なく離れるのがお互いにとって最善だと思う。いろいろ書いたけど、できればなるべく多くの人に届いて多くの人と共にありたいと心から願ってます。そんな感じで続いて、そのうち何かある種の暫定的な答えのようなものに辿り着けたらすごく嬉しいなと思います。

作品の内容より作品から受けた印象についての文章になりました。レビュー的なものを求めていた方すみません。今後も強い印象を受けた作品ほどこんな感じになります。