kazki//okadaの備忘録

kazki//okadaの個人的な見解やレビューなどを垂れ流します。

「渦になる」きのこ帝国

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日本のオルタナロックバンドきのこ帝国の音源。これの後にでたユーリカに比べてシューゲイザー感は少なめだけど、浮遊感がありつつも尖ったギターとアンニュイなメロディセンスが素晴らしい一枚。後期に進むにつれてポップミュージックの色合いが強くなっていったきのこ帝国。この音源は非常にいいバランスだなと改めて聴くと思います。

Uzuninaru

Uzuninaru

  • きのこ帝国
  • ロック
  • ¥1222

「のんのんびより ばけーしょん」川面真也

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田舎暮らしの子供たちの日常を描いたアニメ作品の劇場版。今回は沖縄旅行編。相変わらずノスタルジーを呼び起こす内容。なんかアンニュイな気分になります。また舞台が沖縄というのもあり余計に感傷的に。6年間住んでいたので。どこか特別な土地ができるというのは価値観の幅が広がるのでとてもいいことだと思います。いいことですが、離れてしまった特別な土地のことを思うと感傷的になってしまう。もうその土地でずっと暮らすことはないのだな、と考えると寂しさを感じると同時に過ぎてしまった日々も思い出されます。無常を強く感じる。また行こうと思いながらも二度と行くことがない場所のことも思い出される。全部過ぎ去っていくな、と。今この瞬間も数年後には記憶にすら残らないのだろうと思うと、人は日々死んで生まれ変わっているのではないかと思ってしまいます。内容に関係ないけど、なんだか無常を感じさせる要素がある、そういう作品でした。いや、やはりこれはこの作品がもつ力かも。ゆるゆるに見せかけて胸がきゅっと締まるようなそんな作品かもしれません。

劇場版 のんのんびより ばけーしょん [DVD]

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  • 発売日: 2019/02/27
  • メディア: DVD

 

「ペンギンハイウェイ」石田祐康

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森見登美彦原作のアニメ映画。いい感じの日常に近いSF。内容も面白い。入りから終わりまで、んー、ここはちょっと、みたいなのがあまりなくて、ストレスなく楽しめた。よく考えることは大切なことだなと小学生のような感想を持ってしまった。夏休み、素敵な街、年上のお姉さん、友達、いい感じの要素がたくさん。ペンギンはあざとい可愛さ。入り方から盛り上がり方、ラストまでいい感じでした。セリフ回しに森見登美彦感があった気がする。いい映画でした。

ペンギン・ハイウェイ DVD スタンダードエディション

ペンギン・ハイウェイ DVD スタンダードエディション

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2019/01/30
  • メディア: DVD


「ゲンスブールに愛されて」DJ後藤まりこ

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元ミドリの後藤まりこさんのソロ音源。打ち込みで作られた尖ったトラックにキュートでアバンギャルドな後藤さんの歌声がのっている。これまで後藤さんがリリースしてきた音源の中で一番尖っているのではないでしょうか。最初に聴いた時、とっつきづらい印象があったけど、2周目以降、おお、これはすごくいいとなりました。武器を余すことなく使っている最強の音源なのではないでしょうか。バンドという形の制約を受けず自由に作ることによってぽっぷでアバンギャルドな音源を作ることができたのではないかな、なんて思います。自分も形式や楽器に捉われずいいと思えるものを作りたいと思いました。

「一人交換日記」永田カビ

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永田カビさんのエッセイ漫画。世界の見方や自分への向き合い方に共感。自分は表現方法が音楽だし、割と周囲の人間とうまくやれてるし、というか愛のある人々に恵まれてるし、うつ病から帰還して以来、ほぼやりたいことしかやってないし、いろいろ現われとして全く違うけど、物事への向き合い方に共感してしまう。カビさんに共感するというよりはカビさんの描いている内容に共感する、というのが正しい。というより、カビさんの描いてる内容の自分の解釈において共感する、というか。日本語おかしいことなってますがそんな感じ。苦しんでいるけど、なんでそんなことになっているかわからない人にオススメしたい作品。そして、自己分析した上でどうにもうまくいかない人にもおすすめしたい。

永田カビさんが素敵な作品を世に出していて、それに救われていたり心を動かされている人がいる、という事実が多くの人に届いたら嬉しいなと無関係な人間ながら思ってしまいます。見ていて自己欺瞞を感じさせない形でカビさんが幸福を感じている作品が読める日が来ればいいなと心から思います。

一人交換日記 (ビッグコミックススペシャル)

一人交換日記 (ビッグコミックススペシャル)

「ハングオーバー!」トッド・フィリップス

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アメリカのコメディ映画。酔っ払いのアホな面白さとアホな友情の素晴らしさを感じることのできるアホな作品。アホなことするのって素敵だなとしみじみする反面、他人事とは思えなくて怖いなとも思いました。記憶失くしたりすることもあるので気をつけたいな、と。観ていて楽しいし、アホなことできる友達って素敵だなと改めて思えるいい映画でした。自分は飲み過ぎないように気をつけよう。

「It Should Be Us」Andy Stott

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Andy Stottの2019年の音源。相変わらずダークな雰囲気ですが今までよりは少し控えめで割とノリやすい感じの音源です。決して明るくはないけど。すごくノリやすいけど個人的にはズブズブ沈んでいく感じが好きだったのでお気に入りのアルバムにはならないかなと感じてしまいました。とはいえ、サウンドも洗練されていて都会の闇みたいな空気感はやはりかっこいいです!クラブとかできいたらすごくかっこいいかも。行ったことないけど。

It Should Be Us

It Should Be Us

  • Andy Stott
  • エレクトロニック
  • ¥1528