kazki//okadaの備忘録

kazki//okadaの個人的な見解やレビューなどを垂れ流します。

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「増強坑炎 テロイドのすゝめ」HELL型

CD

沖縄のパンクバンドHELL型の新譜。ぐったりしがちなご時世ですが、胸ぐらを掴んで立ち上がらせてくれるあつい音源。独特の捻れを孕みながらも、どストレートに突き進む異形のパンクロック。それがテロイドミュージックなのだろう。喉を削りとるようなボーカ…

「幸福について―人生論 」ショーペンハウアー

哲学者ショーペンハウアーの幸福について論じた著作。 ものすごく雑にまとめれば、幸福には精神的なあり方が重要であり、所有や名誉などは揺らぎやすく際限のない虚なものである、ということである。つまり、外的要因ではなく内的要因こそ重要である、という…

「カラスヤサトシのでかけモン」カラスヤサトシ

漫画家カラスヤサトシさんが実在する駅を選び、その駅周辺で街歩きするエッセイ漫画。自分の好きなカラスヤさんカラーはありますが全体的にあっさりめ。街も目的があっていくわけではないので見所を紹介する感じではなく純粋な街歩き。やはりあっさりめ。面…

「パプリカ」今敏

日本のアニメーション映画。近未来SFになるのかな。久しぶりにみてみると面白かった。夢の描写が面白い。導入から展開、終盤まですごくスムーズにみれて安心して楽しめる面白さ。絵柄はあまり好みではないけど魅力的だと思う。平沢進の楽曲、とてもいいなと…

「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」ショーン・ベイカー

アメリカのヒューマンドラマ映画。音楽は関係ないのにパンクを感じさせる映画だった。画面の色彩がきれいと言われて見てみたのだがそこはあまり感じなかった。たしかに建物はビビッドな色彩だったけど。それよりも映画全体から溢れるパンク感が胸を打った。…

「これならできる! 自家採種コツのコツ」自然農法国際研究開発センター

自家採種の基本から実戦まで幅広くカバーした本。自家採種の基本的な部分や各品目の具体的な方法などがのっているのでかなり参考になる。完全な初心者には分かりづらい部分はあるかもしれないが基本的には初心者向き。自家採種に適した品種の名前なども載っ…

「地獄VS」ドラゴン岩村

CD

ロックドラム叩き語りアーティスト(?)ドラゴン岩村の音源。ロックなドラムにのせてアツい言葉をアツく叫ぶ、フロアタムに置いたノイジーなギターと謎の舵のようなものでならしたベースと共に。すごいエネルギー、というか、もはやエネルギーそのもの。ドラ…

「農業技術検定<3級>テキスト」全国農業高等学校長協会

農業、畜産、林業などの基礎的な知識のテキスト。範囲は非常に広いので知らなかったことを知ることができた。実用性はあまりないと思うが、一般常識を知る意味では有用だと思う。改訂 日本農業技術検定(3級)テキスト―文部科学省新学習指導要領準拠メディア: …

「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」トム・ムーア

アイルランドの長編アニメーション映画。これは久しぶりにがっつり好みのアニメーションでした。映像の美しさ、ダークファンタジーっぽい世界観、民族伝承っぽい重厚さ、海の暗さ、音楽の芯の強さ、すごく好きでした。キャラクターがデフォルメっぽくてかわ…

「3020」Suiseinoboaz

CD

日本のオルタナロックバンドSuiseinoboazの新しいシングル。一曲7分の名曲。最近Suiseinoboazがどんどん好きになっていく。最初はギターの音がいいなと。そして、楽曲の良さに気付く。気付けば日本で一番新譜が楽しみなバンドになっていた。liquid rainbowの…

「着信アリ」三池崇史

家で流れてたので、流れでそのまま全部見てしまった日本のホラー映画。ジャパニーズホラーがむちゃくちゃ苦手で怖いの無理、という自己認識だったのですがツッコミどころ満載でたくさん笑った。前半は割といい雰囲気ではあったのですが後半にかけてどんどん…

「East Coast Love Affair」Kurt Rosenwinkel

CD

ニューヨークのジャズギタリストKurt Rosenwinkelの音源。ギター、ベース、ドラムのトリオ編成。甘いサウンド、落ち着いた熟成された雰囲気の楽曲、非常に素晴らしい。Kurt Rosenwinkel Standard Trioのリフレクションというアルバムと近い雰囲気。リフレク…

「キタキツネ物語」蔵原惟繕

全体的にあくまでも個人的な意見ですが、これは忘れてはいけない作品です。動物虐待、稚拙で過剰な演出、だらついた展開、しつこい曲の使い方、ドキュメンタリーの、というより映像を作る人間がやってはいけないことが詰まった作品だと思います。昨今の報道…

「Endless Arrow」Converge

CD

カオティックハードコアの代表的なバンドConvergeの新譜。1曲30分ほどの音源。まさかのダークアンビエントです。これには驚きました。速さと複雑さ、過激な勢いが大きな武器(もちろんそれだけではないけど要素として強く存在はします)であるカオティックハー…

「New World Order」MARY BELL PROJECT

CD

日本の三人編成のユニットMARY BELL PROJECTのアルバム。アコギ、エレキギター、シンセが素晴らしいバランスで音を構成している。そして、ボーカルHeidiさんの圧倒的な歌声。ヨーロッパ、もう少し絞ると北欧あたりを感じさせる曲の雰囲気。北欧の音楽っぽい…

「無[Ⅱ]無の哲学」福岡正信

自然農法家、福岡正信さんの書。福岡さんが哲学について論じたもの。ベースにある思想は無[Ⅰ]と同じものである。基本的な主張も同じものであるが、より哲学に踏み込んでいる。 この書から学ぶべきことは多い。その中でも一番感銘を受けたことは、先人の知恵…

「最終兵器彼女」高橋しん

全7巻。近未来SFになるのかな?近未来というには未来感がないかも。所謂セカイ系にカテゴライズされる作品。人間、戦争、生命、愛、恋、性などいろいろなものをバランス良く描いていると思う。終盤のディストピアっぽい雰囲気もいいな、と思う。余計なものを…