kazki//okadaの備忘録

kazki//okadaの個人的な見解やレビューなどを垂れ流します。

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「ヴォイニッチ魔術の実践」ソルフェジオ・トーンズ

日本のヒーリング?アーティスト、ソルフェジオ・トーンズのアルバム。解読不能の謎の古文書、ヴォイニッチ手稿を音にしてみました、という、いよいよ本格的にオカルトじみた作品。シータ波がどうこう書いてありましたがよくはわかりません。この感じ、すげ…

ROYAL BLUE OVERDRIVE/MAD PROFESSOR

MAD PROFESSORのオーバードライブ、ROYAL BLUE OVERDRIVEのレビューです。所持してるものではなくお店で試奏した感想です。久しぶりに、おお?となる歪みエフェクターでしたのでタイトル通り備忘録として。 いわゆるトランスペアレント系の歪みらしいのです…

「Sweet Spot」ゆらゆら帝国

CD

ゆらゆら帝国の最後から2枚目のアルバム。ラストアルバム「空洞です」が、ゆらゆら帝国というバンドのエンドロールであり坂本慎太郎ソロへの布石だとしたら、こちらはゆらゆら帝国のクライマックスといってもいいのではないでしょうか?荒々しさも消え、熟成…

DYMNAMIC ARC ULTRA/SOLID CABLE

リペアのお店で話題に上がり試奏。音量、レンジの広さ、ハリにビビる。えっ?となりました。BELDENからMogamiに変えたとき、おおー、こっちの方が好き!となったのですが、そういう違いではなく、明確に誰が聴いても同じアンプ同じセッティングで全く違う音…

「春と盆暗」熊倉献

熊倉献さんの短編集。めちゃくちゃおもしろかったわけではないのだけど、久しぶりに自分の中に深く入ってくる作品だった。本当に不思議。名作!という感想ではなく、ああ、自分にとって世界ってこんな感じかも、自分の求めてるものってこんな感じかもってじ…

「心霊物件に住んじゃった」十凪高志

十凪高志さんの体験談漫画。事故物件ではないが心霊物件だったアパートでの体験談。体験とともに法術師という気の流れなどを読む霊能者に近いような職の方の話も織り交ぜてます。法術師さんのコラムが意外と面白い。霊を現象として捉え、それに対処していく…

「伊藤潤二の猫日記 よん&むー」伊藤潤二

ホラー漫画家伊藤潤二さんの猫エッセイコミック。久しぶりに声出して笑った。伊藤潤二カラー全開かつハイセンスな笑いが散りばめられたキュートな猫漫画。ホラーの時にも感じた絶妙なギャグテイストがこちらではいかんなく発揮されている。猫たちも奥様も伊…

「パンティ&ストッキングwith Garterbelt」TAGRO

ガイナックスのアニメ、パンティ&ストッキングwith Garterbeltのコミカライズ作品。変ゼミの作者TAGROさんが担当。アニメを再現するのではなくオリジナルストーリーのものなのですが、原作の雰囲気を全く壊さずうまくコミカライズされているのでOVAを見てい…

「平和の鐘」ソルフェジオ・トーンズ

CD

日本のヒーリングアーティスト、ソルフェジオ・トーンズの2作目。サイン波的なものから今度は機械的な和音の再生と逆再生。前作より音楽的だがかなりストイックな音源。音楽というにはシンプルすぎる、だがそれがいい。一作目より明らかに聴きやすい。しかし…

「kocorono」bloodthirsty butchers

CD

日本のオルタナバンドbloodthirsty butchersの名盤。じりじり圧縮されたようなファズギター、これ以上ないくらい男らしく暑苦しいうた。メロディアスなベースとストレートなドラム、本当にあつい。はじめて聴いた時はイマイチわからなかった。わかりづらいな…

「天気の子」新海誠

新海誠監督の最新作。新海誠作品はこれまで何本かみたのですが、そこまで琴線に触れる作品はなかったのですがこれはとても好きでした。背景や街の描写の美しさは相変わらず。現代SF感も相変わらず。ポエム感はいつもより控えめ。そこもまたよかった。いつも…

「SICK OF LISTENNING」tacobonds

CD

日本のオルタナバンドtacobondsのファーストアルバム。金属的な鋭いギター、変則的なリフ、脱力系のハードコアっぽいボーカル、ジャパニーズオルタナ好きにはたまらない要素で構成されてます。聴いてて単純にテンション上がりますね。一番しっくりきます。根…

「2814」2814

CD

日本のアンビエントアーティスト2814のファーストアルバム。以前紹介した新しいアルバムのときも書いたけど近未来アンビエントといった印象。新しいアルバムと大まかな印象は変わらないけど、こちらの方が統一感がつよい。エレクトロ要素もありやはりアンビ…

「幻視者」ソルフェジオ・トーンズ

CD

日本のヒーリングアーティストソルフェジオ・トーンズの最初のアルバム。もはや音楽ではないかもしれない。それぞれの楽曲には周波数と厨二心をくすぐるようなタイトルがついているのだけど、それぞれその周波数のサイン波?かな?ポーンって音が鳴るだけ。…

「LOST FRAGMENTS」2814

CD

日本のアンビエントアーティスト2814の新譜。なんとなく近未来な雰囲気のアンビエント。とても洗練されていて無機質なイメージ。リズムセクションがある曲などもあり割と聴きやすい。ほんとにふわふわしたアンビエントよりはエレクトロ寄り。アンビエントの…

「Solfeggio & Rain」STALAG

CD

いわゆるソルフェジオ周波数のアンビエント。胡散臭いと感じる方も多いと思いますが純粋に音楽として割といい。いや、けっこういい。こちらは雨の音とドローン系のアンビエントが合わさったもの。DNAを修復してくれるかはわからないけどアンビエントとしてけ…

「BIG BANG ATTACK」おとぎ話

CD

日本のロックバンド、おとぎ話の5枚目のアルバム。個人的に特別な一枚。ファーストアルバムからずっとリアルタイムで追ってきたおとぎ話。どんどん進化していく中で、このアルバムを聴いた時、本当に日本の音シーンの中で突き抜けた存在になぅたと感じた。暗…

「アル中ワンダーランド」まんしゅうきつこ

まんしゅうきつこさんのアル中経験エッセイコミック。笑えないはずの話なのですがむちゃくちゃ面白いです。やばい酔っ払い見てるような面白さがあります。フェイクプレーンとの会話、弟とのやりとり、まんしゅうさんの奇行など、たまらなく面白い。そして、…

「夜とコンクリート」町田洋

町田洋さんの短編集。線の少ない絵で心にチクっと小さなトゲが刺さるような切ない話を描く。時間経過による切なさや人間と人間の間に生じる切なさなどSF感とともに届けてくれるいい短編集。落ち着いた夕暮れのような作品。優しくて切ない素敵な作品です。 夜…

「ep」sheeps

CD

日本のインストバンドsheepsの音源。ギター、サックス、ドラムの3人編成。プログレ感、ジャズ感、ロック感がいいバランスで成り立っている素晴らしい音源。ハリとツヤのあるギターも最高。どんな気分の時に聴いても本当に本当にかっこいい。ライブはもうやっ…

「制服ぬすまれた」衿沢世衣子

短編集になるのかな。何本かショートストーリーが収録されており、それが微妙につながってたりつながってなかったり。なんの前情報もなく読んだけど面白かった。ちょっとサブカル感のある邦画のような雰囲気。バリバリではなくちょっと。その感じがなかなか…

「黒斑の侵蝕」heaven in her arms

CD

日本の激情ハードコアバンドheaven in her armsの音源。静と動、美しいコードワーク、メタルっぽいダークなフレーズ、スクリーミングとポエトリーリーディング、派手なドラム、王道の激情ハードコアです。envyとか好きな人におすすめしたいアーティストです…

「ツレと貂々、うつの先生に会いに行く」細川貂々/大野裕

ツレうつシリーズの細川貂々が精神科医大野裕先生とうつについて話を聞くコミックエッセイ。こちらは体験記やエッセイより情報漫画としての側面が強い。感動というより情報漫画。役に立つ情報がたくさんです。うつに関係ない人には別に必要ないかも。でも誰…

「人間仮免中 つづき」卯月妙子

卯月妙子さんの人間仮免中の続編。北海道移住後の生活が描かれている。前編は衝撃的な出来事の連続でしたが、本作は日々の大変さとともに尊さが中心に据えられている気がする。前編以上に生活の、生きていくことの尊さを感じる作品となっている。ずっしりと…

「orient,occident/diamorphoses」ヤニス・クセナキス

CD

現代音楽家ヤニス・クセナキスの新しい音源。電子的で非常にかっこいい。これまでの音源との違いははっきりと説明できない。というか、説明できない。自分もよくわかっていないが、サウンドがとにかくかっこいい。心地いい、というよりはかっこいい。入眠に…

「ANIMA」THOM YORKE

CD

トム・ヨークのサードアルバム。エレクトロになるのかな。雰囲気はradioheadのking o limbsによく似ている。バンドサウンドはない。わりと無機的なテイストだけど完全に無機的かといえばそうではなく、歌やシンセサイザーが少しだけ有機的だったりする。KID …

「22° Lunar Halo」Sigur Rós

CD

シガーロスの今年の4月に出た音源。最近の音源はがっつりアンビエントに寄っている。本作も一部歌があるもののがっつりアンビエント。しかも聴きやすい系のアンビエントではなくダークアンビエントとかなかなかエクスペリメンタルなアンビエント。以前のシガ…

「じょしらく」ヤス/久米田康治

久米田康治さん原作の漫画。全6巻。基本的に落語は関係ない。内容はがっつり久米田康治節。時事ネタ、あるあるネタなどが中心。言われたら気付くけど普段気づかない世間や常識のおかしいところをしっかりついてくれる。絶望先生やかってに改蔵にみられる最終…

「銀河の死なない子供たちへ」施川ユウキ

オンノジなどの代表作で知られる施川ユウキさんの作品。上下巻。デフォルメしたシンプルなかわいい絵でギャグや日常テイストで少しシュールな作品を描く印象があった。鬱ごはんという作品も最高だった。オンノジ、バーナード嬢曰くなどの作品からSFが好きな…

「プピポー!」押切蓮介

押切蓮介さんの作品。全3巻。陰惨な雰囲気やバトルもなく割と癒し系のお化け系。と、思いきや話は展開し最後はがっつり感動させにくる。ギャグも感動もバトルもいけるすごい漫画家。出てくる可愛い女の子の雰囲気が似てるのはおもしろい。そして、わたしも好…