kazki//okadaの備忘録

kazki//okadaの個人的な見解やレビューなどを垂れ流します。

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「大好きが虫はタダシくんの」阿部共実

ちーちゃんはちょっと足りない、で有名な阿部共実さんの短編集。前半半分くらいを占める「ドラゴンスワロウ」はシュールな日常系。ボケや表現が秀逸。これはこれでとても面白いが、後半からどストライクになってくる。「破壊症候群」もなかなか面白いが一番…

「ツレがうつになりまして」細川貂々

細川貂々さんのエッセイ漫画。夫が鬱になったときのことを描いた作品。宮崎あおい、堺雅人主演で映画化もされている。ストーリー自体は特別なものではないのですが、鬱経験者としては涙なしに読めない作品です。映画の方は鬱経験前に観ていて、いい話だなー…

「風」エレファントカシマシ

CD

日本のロックバンド、エレファントカシマシのアルバム。荒々しさが戻り、そして、渋さが加わってきた時期の作品。扉などと同じくらいの時期かな。アルバムトータルの素晴らしさもさることながら、タイトル曲の風、友達がいるのさ、平成理想主義など超名曲が…

「Grapes from the Estate」Oren Ambarchi

CD

Oren Ambarchiの音源。相変わらずむちゃくちゃサウンドが心地良い。そして本作はこれまでの音源に比べてかなり聴きやすい。ミニマル感はあるがメロディがはっきりしていてわかりやすい。無論、大衆ウケするとは言えないが、かなり幅広い層に受け入れられる音…

「オンノジ」施川ユウキ

施川ユウキさんのディストピアもの。誰もいなくなった世界で記憶を無くした少女とフラミンゴになってしまった少年が出会い生活していく話。こうかくとSF感が強いがどちらかというと日常もの。基本はギャグ漫画なのだけど、時折、胸にグッとくる話を混ぜてく…

「暗い廊下とうしろの玄関」押切蓮介

押切蓮介さんのホラー短編集。短く綺麗にまとまった怪談が面白い。不安の種系の投げっぱなしジャーマン怪談ではなく、しっかりまとまってる。全体的に怖いだけではなく感動や笑い、考えるきっかけにもなるいい話ばかり。アカイイトはちょっときゅんとくる。…

「yestermorrow」kaetsu takahashi

CD

日本のギタリストkaetsu takahashiの音源。これはギタリスト必聴です。カテゴライズするならアンビエント作品になるのでしょうがアンビエントギターの一言では表現しきれません。緻密に練られた音色、コード感、そして、説得力に満ちた演奏。素晴らしい。能…

「失踪日記2 アル中病棟」吾妻ひでお

吾妻ひでおさんの自伝的漫画、失踪日記の続編。今回はアル中病棟での暮らしが中心となっている。前作の方が壮絶ではありますが、今作もやはり冷静に考えるとなかなか壮絶です。とはいえ、入院生活の日常が中心ですので激しさはあまりありません。が、リアリ…

「メシ喰うな」INU

CD

日本のパンクバンドINUの音源。作家町田康さんが若い頃やっていたバンド。癖のあるジャパニーズパンク。あぶらだこやスターリンなどと並べて語られることが多い。へなへなの荒々しい声。しゃあしゃあした楽器隊。関西感といいましょうか、どこかユーモラスな…

「農業で1000万円稼ぐ法」堀口博行

兼業農家の方の農業参入本。今まで読んだ中では一番普通のことが書いてある。なかなか攻めたタイトルだが中身は割と堅実で現実的な気がする。これまで読んだ本とは逆に、従来型の農法、農協利用型の内容。農機具や農業用車両についてなど具体的な話もあって…

「a huge mistake」VELTPUNCH

CD

日本の男女ツインボーカルのオルタナロックバンド。ゴリゴリのベース、尖ったギター、キャッチーなメロディ、絡み合うボーカル、時折混じるシャウト、ギターのリフもおもしろいです。しっかりオルタナなのですが、なんだかキャッチーで爽やか。とてもいいで…

「Last Recording」阿部薫

CD

サックス奏者阿部薫の即興演奏音源。タイトルから類推するに遺作なのかな?サックスが激しく鳴り響くインプロ作品。他に楽器もなく、ただ叫びのようなサックスが続く。ただそれだけなのに強い熱量を感じる。非常にかっこいい。かっこいい、といってもスタイ…

「花とアリス殺人事件」岩井俊二

岩井俊二監督の実写トレースしたようなアニメーション作品。手法自体はあまり好きではないけど単純に楽しめた。若さ、青春、友情、女子同士の戯れ、なんとなくセンチメンタルないい気分になれます。夜の駐車場の描写などよかったです。平泉成の声がおもしろ…

「農業講座」ルドルフ・シュタイナー

ルドルフ・シュタイナーの農業に関する講義をまとめた著者。人智学をベースにしたバイオダイナミック農法について語られている。一般的にいえば、オカルトに近い内容かもしれないが、いまのパラダイムにとらわれず考えれば一読の価値、試してみる価値はある…

「JOE-EP」MARY BELL PROJECT

CD

日本のアンビエント要素の強い3人編成のユニットMARY BELL PROJECTの音源。深いリバーブがかかった飽和感のある美しい歌声が常に中心にある。北欧の森かどこかに住んでる透けてそうな何かの歌声のような美しさです。例えがひでぇ。さらにその歌声を彩るアン…

「Day After Day」Ben Monder

CD

わたしのフェイバリットギタリストBen Monderの最新作。全編ギターのみで構成された1枚目とカバー集と思われる2枚目の二枚組。ほんとに嬉しいリリース。ギターは相変わらず丸くも芯のある素晴らしい音色。エフェクトはリバーブ以外ほぼかかってないと思われ…

「The Bends」Radiohead

CD

Radioheadのセカンドアルバム。名曲だらけの名盤です。Radioheadで一番聴きやすいであろうアルバム。優しくて美しい楽曲の中、justなどサード以降のアルバムの布石とも言えるような不穏さをもった名曲も収録されている。このアルバムからすでにジョニー氏の…

「ゴッホ 最期の手紙」ドロタ・コビエラ/ヒュー・ウェルチマン

画家ゴッホの死を描いた映画。主人公が周囲の人間からゴッホの死の真相を追うという内容。サスペンスものともいわれるがヒューマンドラマの要素が強い気がする。ゴッホの人生や絡み合う人間の関係。社会。孤独。表現方法として、最初に撮影し、その映像にも…

「正直じゃいけん」町田康

町田康さんのエッセイ集。憂き世を常識や世間に捉われず、ありのまま町田節で描写するいつもの町田康さんのエッセイ、おそらく他の方の著作のあとがきであろう文章を集めたもの、大阪についてかたったこと、大きく分けてこの3つにわかれたエッセイ集。町田…

「 Helvetica Standard」あらゐ けいいち

あらゐけいいちさんのオールカラー4コマ。絵もたくさん乗ってる。絵が綺麗でかわいい。水彩を使った絵もありきれい。癒されます。アニメ「日常」でアイキャッチ的に挿入されていたのはこちらが原作。1ページでほっこりできるいい作品です。Helvetic…

「扉の向こう」是枝裕和

ロックバンド、エレファントカシマシのアルバム「扉」のレコーディングとエレファントカシマシ宮本浩次を追ったドキュメンタリーフィルム。レコーディングの現場や宮本浩次さんに迫るいいドキュメンタリーです。やっぱりむちゃくちゃかっこいいな、と思いま…

「死にカタログ」寄藤文平

死についてわかりやすくポップにまとめた本。イラストや図が多く非常に読みやすい。はじめ数ページ、著者は死の本質に迫ろうとするも、その重さ、深さにのまれ失敗。その結果、いろいろな死のデータや考え方を集めてまとめて提示する、という方法に切り替え…

「ざわつく4コマ」せきの

CD

脱力すぎる4コマ。ポプテピピックを超える雑さとノスタルジー。中学とかのむちゃくちゃおもしろいやつが家で書いてきた落書きのようなおもしろさ。コピペ多用、わかりやすいシュールさ、世の中に媚びてない感じ。理性抜きで笑える良作です。ざわつく4コマ作…

「Sixth in Sixes」xbxrx

CD

ノーウェーブ、ポストパンクのバンドxbxrxの2005年のアルバム。変拍子、ハイトーンシャウト、トレブリーな音色、尖まくりです。とはいえ、割とハードコア色が強く、シャウトは勢いのあるかっこいいシャウトで変な感じはそんなになく、普通のハードコアが好き…

「A Moon Shaped Pool」Radiohead

CD

Radioheadの9枚目のアルバム。前作の無機的な印象から一転、サウンドも楽曲も有機的な暖かみを感じる一枚となっている。他のアルバムと比べてもメロディアスでキャッチーな楽曲が多い。アレンジもこれまで同様かなり凝っているがわかりやすく尖ったことはし…

「Threshold Of Faith」Ben Frost

CD

Ben Frostのアルバム。前作wasp factoryがクラシックうたもの?みたいな感じの特殊なものだったのに対し、こちらはまさにBen Frostという仕上がり。音色的にも有機的なジリジリしたシンセなどBen Frost感満載です。他の作品に比べて、ひっかかりのある音が少…

「男子トイレで待ち合わせ」水あさと

水あさとさんの短編集。前回紹介した短編集よりギャグ要素が強い。かなりくだらなくてとてもいい。表題作の「男子トイレで待ち合わせ」はトイレに関するギャグもの。あとはルンバの話や匂いの話などくだらなくて癒される作品群。前回紹介の短編集にもあった…

「フリーランスを代表して申告と節税について教わってきました。」きたみりゅうじ

確定申告と節税について非常にわかりやすく読みやすい形でいろいろ教えてくれる本。多くのサイトでおすすめされているだけあります!非常にわかりやすく税金や法律に対しての抵抗感が減ります。この本の1番のいいところと言えるかもしれません。具体的なメソ…

「AIPA」遠藤ミチロウ

CD

遠藤ミチロウさんの二枚組ベスト。何回かライブも見たけど本当にすごいかっこいい方です。声や立ち振る舞いに重みがあります。穏やかだけど重みがある。あと、声の倍音がすごい。ミチロウさんにしか出せない声だなと思います。個人的にはゆっくりした曲がす…

diablo gain+/OKKO

ドイツのOKKOの2chオーバードライブ。2chといっても独立しておらずゲインだけ変えられる。ちなみにゲインを最大にしておくと+をいくらあげても変わらない。ゲインを控えめにしておくと+で歪み量が上がる感じ。単純に歪み量だけ上がるのでソロ用とかで音量が…