kazki//okadaの備忘録

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「すずめの戸締まり」新海誠

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「君の名は」などで有名な新海誠監督のアニメ映画。

 

前作の「天気の子」は個人的に非常にわかりやすくて好きな感じだった。その前の「君の名は」は内容の細かいところがぱっと見把握しづらく自分としてはイマイチ楽しめなかった。本作は私としては、君の名はよりわかりやすく天気の子より分かりづらいという内容だった。3.11についての話があからさまにかなり強く出ていて個人的にはその部分に関しては好きではなかった。直喩というか、そのままというか、誰にでもわかるように、というのは大切なことだと思ってはいるのだけど、あまりに無加工だと、逆に入ってきづらいと感じた。その部分に関してはわかりやすすぎて少し嫌悪感が生じた。

全体的にストーリーの流れや目的や大まかな言いたいことなどなんとなくわかる気がするのだけど、少し考えていくとよくわからないところが多く、自分は掴みきっていないのかなと思わせるところがある気がする。

 

まずダイジンという猫のキャラクターがかわいかったのだけど、キャラクター像というか行動の原理がよくわからなかった。

最初の方はかわいいと見せかけて実は敵でした、みたいな立ち振る舞いと強めの煽りムーブをかましてくるのだけど、実は味方でお助けキャラでした!という流れがある。雑な言い方をすると。それでは最初の方の煽りムーブは一体なんだったのだ?と個人的にはわかりづらかった。

その他、要石について、裏世界的なところについて、時間の流れについて、ぱっと見てわかりづらいところがいろいろあった。単純に自分の頭が悪いのかもしれない。

 

いろいろ文句みたいなことを書いているが、画面は綺麗だしキャラクターのデザインもいいし、いい作品だと思う。うまく自分にははまらなかったけど好きな人は好きな作品だと思う。