kazki//okadaの備忘録

kazki//okadaの個人的な見解やレビューなどを垂れ流します。

2023-01-01から1年間の記事一覧

「マイ仏教」みうらじゅん

みうらじゅん先生の仏教についての本。みうら先生らしい楽しくわかりやすくふざけているようで実はとても説得力のある内容。わたしが考える仏教のエッセンスと同じようなものを飽きることなく笑いながら得ることができる名著。誰でもわかる仏教みたいな本よ…

「御池塘自治」帯化

CD

日本の二人組オルタナティブロックバンド帯化の3rdアルバム。オルタナティブロックバンドといっていいものか、この音源はトライバルロックというか、そのような言葉が合うような気がする。ギターのサウンドはめちゃくちゃかっこいいオルタナ感がつよい音色。…

「Berlin Baritone」Kurt Rosenwinkel

CD

ニューヨークのジャズギタリスト、カートローゼンウィンケルの音源。シンプルなソロギターだけどおそらくバリトンギターで演奏されている。シンプルでいいメロディーの素敵なソロギター。強い音がないのでリラックスできる。そして音が心地よく太いのでそれ…

MRI検査/医療用機器

※画像なし 音源ではありませんが、すごい音だったのでレビュー。医療用のMRI検査の機械です。 一定のリズムを奏でる音、いろいろなピッチのいろいろな音色のドローン音、全身に感じる音の振動、それぞれの組み合わせ、タイミングや切り替わりも秀逸であっと…

「Niandra LaDes and Usually Just a T-Shirt」John Frusciante

CD

レッドホットチリペッパーズのギタリストJohn Fruscianteのソロ音源。アコギ、エレキギターなどを中心とした演奏と歌の音源でバンド演奏などではない。これが非常に素晴らしい。独自の癖のある音色で奏でられるフレーズの数々が秀逸すぎる。そして歌もとても…

「映画大好きポンポさん」平尾隆之

映画監督、クリエイターを主役に据えたアニメ映画。花粉症のせいで鼻水と涙が出た。クリエイターにフォーカスを当てるという点でSHIROBAKOなどと同ジャンルと言えるけどもっとシンプルでもっとエゴが強い感じ。その分エモに訴えかける部分が強かった。ディテ…

「100日間生きたワニ」ふくだみゆき/上田慎一郎

きくちゆうきさんのTwitter漫画「100日後に死ぬワニ」のまとめと後日談を映画にしたもの。Twitterでリアルタイムでやっていた当時、Twitterを使ったリアルタイム感とカウントダウンの緊張感、何気ない日常とカウントダウンの数字のギャップ、本当の意味での…

「千年女優」今敏

パプリカで有名な今敏監督のアニメーション映画。パプリカで有名といってもこちらの方が古い作品。音楽は平沢進さん。 パプリカも面白いけどこちらもとても面白い作品。ダレることなくいいテンポで話が進んでいく。話自体も普通に面白いけど、それ以上に演出…

「Janome」Khaki

CD

日本のロックバンドkhakiのアルバム。これの後に出たep盤で知ってめちゃくちゃよかったのでこちらも聴いてみた。やはりめちゃくちゃいい。コードの使い方、リフ、音色、メロディー、楽曲構成、どれをとっても頭一つ抜けている。最近ロックバンドの音源を聴い…

「Ghostmarch」Tia Rungray

CD

日本のノイズ・アンビエントアーティストTia Rungrayの音源。リリース時に聴いていたがレビューブログが止まっていたので今更ながらレビュー。 これまでのTia Rungray作品同様、重厚で闇を感じさせる作品。ピアノが中心にはあるが、これまでの作品よりそれ以…

「ど根性ガエルの娘」大月悠祐子

全7巻(6,7はデジタルのみ)。ど根性ガエルの作者吉沢やすみさんの娘、大月市祐子さんのエッセイコミック。破天荒な漫画家の父とそれに振り回される家族の物語、と最初の方は重さがありつつもハートウォーミングな部分もある感動のエッセイコミックという感じ…

「Beyond the Pale」Jarv is...

CD

パルプのフロントマン、ジャーヴィス・コッカーのバンドJarv is...のアルバム。 低く太く甘い歌声が非常に魅力的。フランツ・フェルディナンドのアレックス・カプラノスの声を渋くエイジングしたような歌声。キャリアはジャーヴィスの方が長いのでこの表現に…

「かくかくしかじか」東村アキコ

全5巻。漫画家東村アキコさんの自伝的作品。東村さんと絵の先生を中心に話が展開する。エッセイコミックとして非常に素晴らしい作品。クリエイターとしてだけではなく人間として学びや共感がある作品。結局のところ自分で経験しないとわからないものがほとん…

「云う透り」jyocho

CD

日本のマスロック(?)バンドjyochoのEP盤。ジャンル分けすると何に当たるのかよくわからないけど、複雑なフレーズや変拍子、タッピングを多用したギター、ベースフレーズ、キーボードボーカル、ギター、ベース、フルート、ドラムという編成から考えてマスロ…

「神様お願い」小骨トモ

全1巻。心を締めつける短編集。絵柄は違うけど雰囲気としては史群アル仙さんと向いてる方向が同じかもしれない。割と良い話が多かったけど史群さんと比して個人的に掴まれるものは少なかった。本当に絵柄も悪くないし話も悪くないのにそこまで琴線に触れずと…

「SHEBANG」Oren Ambarchi

CD

アンビエント、エクスペリメント、エレクトロのアーティストOrenAmbarchiさんの音源。 浮遊感の強い音源が多いけど今回はメロディの良さがたつポップな仕上がりになっている。ポップといってもミニマルな感じのインストなので全然ポップではないのだけど非常…

「ふたりエスケープ」田口囁一

全4巻。ロックバンドのボーカルであり漫画家である田口囁一さんの作品。 百合姫コミックスから出版されていて、なんとなく名前から百合もののエロ漫画か?と思う方もいるかもしれないけどそうではない。所謂百合要素はなくはないけど、ほんのり香る程度でそ…

「EXERCISE AND HELL」maruosa

CD

なんとなくYouTubeで見つけたブレイクコアのアーティストmaruosaの音源。 このアーティストについては何もわからない。YouTubeでブレイクコアと検索してたまたま出てきたらとてもイカしてたのでアルバム聴いてみて、かっこいい!となった。 一曲目のつかみか…

「頭痛」khaki

CD

日本のロックバンドkhakiのEP盤。リリースした時に聴いてたけどレビューブログ止まってたので今更書いてみる。 これは久しぶりにほんとにがっつりきた!! 一曲目のovertoneから最高すぎる。まずはコードがめちゃくちゃいい。khakiの楽曲全体に言えることだ…

「結束バンド」結束バンド

CD

TVアニメシリーズ「ぼっち・ざ・ろっく!」の作品内に登場するバンド"結束バンド"の音源。 ぼっち・ざ・ろっく!はコミュニケーション能力に難がある陰キャの女の子が成り行きでバンドに加入し成長していく物語。ガチ陰キャはバンドなんかできない、とか、本…

「漁港の肉子ちゃん」渡辺歩

日本のアニメ映画。ゆるふわな感じかなと思ってだらっと夕飯ついでに見てみようと思って適当に流してみたら普通にけっこう好きな感じだった。ベタかもしれないし特別な演出とかはないけどシンプルでよかった。ぱっと見の印象と違って子供向けの作品ではない…

「some kind of peace piano reworks」Olafur Arnalds

CD

アイスランドのポストクラシカルのアーティストOlafur Arnaldsの音源。以前リリースした作品のピアノリワークス盤。ピアノリワークスとあるけどストリングスもあるし他の音もあるので純粋なピアノ作品でない。楽曲は同じだけど大幅にアレンジは変更されてい…

「ルックバック」藤本タツキ

チェンソーマンで有名な不明な藤本タツキさんの短編。漫画についての短編作品。少しSF要素がある。青春物語と銘打ってあるが、キラキラした青春物語ではないし恋愛的なものも全くないのでそういうのが嫌いな人でも読める。すごい作品だ、とか、名作だ、とい…

「野菜の垂直仕立て栽培」道法正徳

これまた以前投稿していなかったものです。 以下本文です。 道法正徳さんの垂直仕立てについての入門書。写真や図が多く、品目ごとの栽培法もあり非常にわかりやすい。 植物ホルモンの仕組みについて軽く説明されているがそこではなく実践についてが主な内容…

「思いやりという暴力」中島義道

これまた未公開の過去記事が出てきたので公開いたします。だいぶ前の記事になります。 以下本文です。 中島義道さんが日本における対話の欠如についてなど述べている本。 中島義道さんの著作は読むたびにいろいろな気付きをもらえる。 日本において言葉が軽…

「膵臓がこわれたら、少し生きやすくなりました。」永田カビ

永田カビさんのエッセイ漫画。予約して発売と同時に購入、すぐ読んだのだけどレビューブログをずっとやってなかったので今になりました。永田カビさんのエッセイ作品は血が通っており胸に迫るものがあるのでずっと追っている。今作も今までの作品と同じ系譜…

「Hermetism」ユップ・ベヴィン

CD

以前書いたもので下書き保存で公開されてないものがあったので公開します。 文体に差異がありますが気にしないでください。 オランダの作曲家ユップ・ベヴィンの音源。アップライトピアノを用いた独特の暖かみのある音色とアンニュイな旋律がたまらない。エ…

「GHOST IN THE MACHINE DRUM」SuiseiNoboAz

CD

オルタナティブロックバンドSuiseiNoboAzの音源。リリースを重ねる毎に深みを増していくのが非常に説得力がある。自分たちのスタイルにとらわれずしっかりとその時の音を出していくように感じられとてもかっこいい。1stアルバムではシンプルなスリーピース(…

「A Light For Attracting Attention」THE SMILE

Radioheadのトム・ヨーク、ジョニー・グリーンウッド、sons of kemetのトム・スキナーの3人編成のバンド。シンプルなスリーピースというわけではなく音もスリーピースバンドという感じが全くしない。個人的にとても好きだったけどRadioheadとの差は良くも悪…