kazki//okadaの備忘録

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「ブラックギャラクシー6」阿部共実

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阿部共実さんの日常系の漫画。全1巻。阿部共実さんの作品の中で一番ピースフルな日常系。高校生のダラダラ部活もの。部活らしいことは何もしない。そもそもオカルト生命文芸部というよくわからない部活。基本的には日常会話で構成されている。キャラクターが立っているし、いい具合に人間味があっていい。人のユルくダメな部分をうまく描いている。かわいさもある。そして、自分が特に好きなのは会話内容や人間模様の描き方である。普段、気になっているけどスルーされている部分だったり、なんとなく自分の滑稽で恥ずかしい部分だったり、そういうものが面白おかしく描かれているのがすごく好き。自分のしていることって側から見れば滑稽で恥ずかしいなー、と言語化して気付かせてくれるのがすごくいい。マイナス個性について、日本語の誤用について、男子の間違った女子に対する気遣いについて、その他にもいろいろ再認識されられる。それを抜いても純粋にシュール系ギャグ漫画として面白い。あと謎の青春の切なさを感じるのもいい。そういう描写はないのだけど何かそういうものが漂っている気がする。