日本のアンビエント/ノイズアーティストTia Rungrayのアルバム。ダークで尖ったポストクラシカル、とも表現できるのではないでしょうか。美しい旋律にビットクラシャーを使ったと思われるノイズ。最高です。全体を通してダークでエモーショナルな雰囲気があります。ダークな雰囲気といっても、ダークアンビエントとかのホラー寄りな暗さではなく、こういうとちょっとズレてるかもしれませんが、ショパンの暗い曲のような切なくもあり激しくもある、そういう雰囲気です。本作はこれまでの作品と比べてもよりキャッチーでより表現の幅が広い作品であると言えるでしょう。どの音源がおすすめかと問われればこのアルバムをおすすめします。ヘッドホンで大音量で聴くもよし、寝るときに小音量でスピーカーで聴くもよしです。でも彼の本当の魅力を知りたければライブに行くことを強くおすすめします。そこで彼の本当の轟音と美しい旋律を体感することができるでしょう。