kazki//okadaの備忘録

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「ミスミソウ」内藤瑛亮

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押切蓮介さん原作のミスミソウを映画化した作品。監督はパズル等の内藤瑛亮さん。もともと原作がすごく好きなので不安だったのですがちゃんと楽しめました。視覚的にも綺麗だし原作に割と忠実なタイプだけどただ映像化するだけでもないしよかったなと思いました。俳優さん、女優さんもしっかり役の雰囲気を出していてすごいなと思いました。見た目とか割と違うかなという印象でしたが演技が自分の原作のキャラクター解釈と近いなと感じたので違和感なく楽しめました。あまり好きじゃなかったところとしてはラストの展開が挙げられます。原作ではすべて終わった後の暖かさを伴う寂寥感とおじいちゃんの悲哀がすごくグッとくるのですが、映画ではそこが変更されています。自分は原作再現至上主義者ではない、むしろ、映像化しただけの二流コスプレ作品は好きじゃないのですが、すごく好きだし印象的なシーンだっただけに変更になったのは残念でした。そして、こちらのラストの展開がちょっと今の流行っぽい感じがしてあまり好きじゃなかった。女の子同士のじゃれあいをキラキラした光とともに描く感じ、なんか今っぽいしちょっと媚びてるような気がしちゃって好きになれなかった。あんな刺されたのになんで生きてんだよ、みたいな風にも思ってしまったし。流行とか今っぽいものが嫌いだとは思わないのですが、流行っぽいとか今っぽいって思ってしまうものはやはり好きにはなれません。あくまでも個人の意見です!好きじゃないところ細かくかいてしまいましたが、総合的にすごくよかったなと思ってます。俳優さんたち、よかったです。原作ももう一度読みたくなります。

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