量子力学をわかりやすく解説した漫画のある本。哲学と物理学が非常に密接に関係していることを気付かされる。途中までは哲学領域の話のようであるが段々と数式などが絡んでくる。最終的には数式を理解していないと理解できない内容になる。大まかな歴史を知ることができたが高校レベルの数学や物理を理解できていない自分にはついていけない内容であった。こんなもんいつ使うんだ、と思っていた数学が、世界のあり方や存在についてなど深く考える上で必要不可欠なものになるとは思っていなかった。以前、大森荘蔵の時間と存在に関する本を読んだ時にも同じことを感じた。存在論や認識論など、ある程度の普遍性のある答を提示するためには物理学、中でも量子力学を理解しておくことは必要なのかもしれない。しかし、数学は本当にアレルギー。頭がぐるぐるする。
- 作者: 石川憲二,川端潔,柊ゆたか作画,ウェルテ制作
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2016/06/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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