昭和29年に作られた白黒の怪獣映画。初代ゴジラ作品。昭和後期に見られたようなエンタメ怪獣映画ではなく、どちらかというと社会派ホラー映画といった印象。すごく古い映画だけど特撮として全然違和感なく楽しめる。むしろ最近の作品より全然違和感がない。画面の暗さ、音楽の昭和感、ゴジラの不気味さ、わかりやすいテーマ、ストーリーのシンプルな暗さ、すべてがすごく好きだった。ゴジラが化け物としてしっかり描かれていて素晴らしい。時代を超えて違和感なく楽しめたのは個人的にとても嬉しかった。物悲しいエンディングも日本の古い文学のようで好きだった。描きすぎない雰囲気もいい。とても好きな映画の一つになりました。
