ドイツ生まれイギリス育ちの現代音楽家マックス・リヒターのアルバム。
ピアノ、ストリングス、シンセサイザーなどを駆使したポストクラシカル。
非常に美しい音源。飛び抜けて特殊な何かを表現しづらいけれど、スタンダードな音色やメロディはとても美しく、シンセサイザーの類の音はどれもとても美しい洗練されている。そして非常にマイナスポイントが少ない。嫌な何かが本当にない。アンビエントミュージックとして素晴らしいし気をつけて聴くと音色の素晴らしさに心を奪われる。
アルバム全体を通してなんとなくグルーミーな雰囲気、切なさが漂っている。そこがまたとても好み。絵画でいうと少しウィリアム・ターナーのような雰囲気がある。
イギリスで育っていることと関係があるのだろうか。
ポストクラシカルの中でも五本の指に入るのでは?と思うほど気に入ったのに、うまく特徴つける言葉が見つからない。強いて言えば無理なキャラ付けをしなくても魅力的なのが特徴なのかもしれない。
作業中や曇りの日にゆっくり聴くと最高。
https://music.apple.com/jp/album/infra/1440753701