スリランカ上座仏教長老の一般民衆向けの講演のような本。死後の話、というより仏教の話。テーマも死後に限られてはいない。これがかなりわかりやすい。なおかつ内容もしっかりしている。
一番重要なポイントとしては、無常を悟り、輪廻転生は苦しみに満ちていることを知り、解脱をめざし善行に励む、ということ。このポイントの肉付けとしてさまざまなことが述べられている。
死ぬこと、生きることに対し誤魔化すことなく向き合う、そして、現実を受け入れ執着から離れる。先日読んだ中島義道さんの本と通ずるところがあり、真摯に向き合うとここに行き着くのかななんてちょっと思いました。
- 作者:アルボムッレ・スマナサーラ
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/06/22
- メディア: 文庫