日本のスリーピースバンドTorrのep。尖った、というか鋭い切り裂くようなギターと叩きつけるようなベース、ストイックなドラムが特徴のオルタナっぽいインストバンド。楽曲はストイックで音のかっこよさを意識の中心に据えて楽しむことができる。自分がギタリストのせいか、やはりアルミネックギターの切り裂くような金属的な音が中心に感じられる。むちゃくちゃかっこいい。音だけでもうずっと聴いていたくなるほどに。ギターが中心にあるのだけど曲の雰囲気はドラムが支配しているように思われる。ノリというかカラーというか、そういったものはドラムが醸成しているように思われる。そして、ドラムとギターを一つのものとして成立させているのはベースである。これはどのバンドにも言えることかもしれないが一般的なそれとは一線を画している。音数を詰め込みすぎてないインストバンドであること、ギターが特殊な音色であることが関係しているかもしれない。他のバンドであれば一つのパートをミュートしたとしても、なんとなく聴けるみたいなのは多々ある。それがない。ギター、ベース、ドラムが絶対に必要な役割を担っている。そこの部分と聴いていて心地よいバンドの一体感と関係があるかもしれない。いろいろごちゃごちゃ書いてしまったけど、本能的に音楽としてかっこいいからとりあえず聴いてみて、というのが一番正確な紹介かもしれない。ぜひ。
