kazki//okadaの備忘録

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「結束バンド」結束バンド

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TVアニメシリーズ「ぼっち・ざ・ろっく!」の作品内に登場するバンド"結束バンド"の音源。

ぼっち・ざ・ろっく!はコミュニケーション能力に難がある陰キャの女の子が成り行きでバンドに加入し成長していく物語。ガチ陰キャはバンドなんかできない、とか、本当にぼっちだったらDTMやれよ、などという意見もあるけど個人的には陰キャの定義や程度は人それぞれなので別によいのでは?と思う。主人公くらいの感じだと個人的には共感できることが多く感情移入しやすい。

バンドの描写が細かかったり(緊張で演奏がガタガタになる描写はリアリティがすごくて感動した)、共感できるポイントが多かったり、演奏の成長具合が割と現実的だったりと、割と多くのバンドマンに刺さる作品だったように思える。けいおん!が、バンドをやってる女の子の話だとしたら、ぼっち・ざ・ろっく!は女の子がバンドやってる話というイメージ。

個人的にはバンド始めたばっかりの頃とか思い出してグッときたりした。元々地味だったけど音楽と酒の力で自分の殻を破ることができた八十八ケ所巡礼のマーガレットさんをモデル(名前と見た目の雰囲気だけだとは思いますが)の登場人物とか自分もかなり似たような体験があるので胸に迫る共感があった。

というような状態で音源を聴いたので、アニメを観ないで聴くとまったく別の感想になると思う。そこ含めての感想を書いていきたい。

まず思ったのが作詞作曲が楽曲ごとで別の人なのにアルバム通して一つのバンドっぽいのがすごいなと感じた。雰囲気もフレーズもすべてオムニバスのような差異があるけど一つのバンドの音源として聴けるのはすごいなと思った。もしかしたら編曲した方がすごいのかもしれない。本当に違う雰囲気なのに何故か統一感がある。もしかしたらアニメを観たがゆえ感じたものかもしれないけど。

あとあまりアニソンアニソンしてないのもいいなと思った。アニソンが嫌いとかは全然ないのだけどキャラクターソングって感じじゃなくてちゃんとバンドっぽいのがいいなと思った。いかにもプロのスタジオミュージシャンのおっさんが弾いて声優さんが歌ってます!という感じじゃないのがよかった。そういうのも好きだけど作品の設定的にそうなってなくてよかったなと思った。ボーカルの声優さんがキャラの声を意識的に残しすぎてないのとアレンジがごちゃごちゃせずシンプルなのがよかったのかもしれない。tricotの中嶋さんがつくったカラカラという曲と作品内では使われなかったフラッシュバッカーという曲はすごく好みだった。

全体的にすごくよかったけど、アニメ観てなかったらまた印象が違ったのかもしれない。この音源に関しては作品に付随するものでもあるのでいろいろ込みで評価するのが自然かもしれない。

少しごちゃごちゃしてしまったけど、アニメ込みで好きな音源でした!あとドラムの子のキャラクターがすごいよかったです!おしまい!