kazki//okadaの備忘録

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「3020」Suiseinoboaz

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日本のオルタナロックバンドSuiseinoboazの新しいシングル。一曲7分の名曲。最近Suiseinoboazがどんどん好きになっていく。最初はギターの音がいいなと。そして、楽曲の良さに気付く。気付けば日本で一番新譜が楽しみなバンドになっていた。liquid rainbowのアルバムで完全に惚れた。

3020はそこからさらに心を掴んでくる超名曲だ。Suiseinoboazの中でも1番好きな曲になったかもしれない。自分は曲を作るときは言葉に何よりも重きを置いているのだけど、最近、聴く時は大した気に留めてなかった。というか、あまり入ってこないことが多かった。この3020は違う。久々に言葉ががっつり入ってきた。哲学者や宗教家のような難解でありつつも深く研ぎ澄まされた言葉ではないかもしれない。しかし、一人の人間が世界と真剣に向き合って希望に手を伸ばすような真摯さがこの曲にはある。音も曲も好き。それ以上に、そのような姿勢というか想いのようなものを感じて個人的に強い感銘を受けた。しばらくは現れないのではないだろうか、これほどの曲は。音楽の価値は相対的なものであり、時代にも飲まれやすい。しかし今この瞬間、自分にとって大きな価値があるということは言えると思う。それぐらい自分にとっては物凄い力を持った曲である。人によってどう感じるかわからないがぜひ聴いてみてほしい。