kazki//okadaの備忘録

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「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」ショーン・ベイカー

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アメリカのヒューマンドラマ映画。音楽は関係ないのにパンクを感じさせる映画だった。画面の色彩がきれいと言われて見てみたのだがそこはあまり感じなかった。たしかに建物はビビッドな色彩だったけど。それよりも映画全体から溢れるパンク感が胸を打った。荒々しく愉快でありつつも不安で儚げな雰囲気が色濃く滲んでいる。貧困の連鎖、格差が生む歪み、経済と治安、いろいろなことを考えさせられる。生きていくことの大変さを考えさせられると同時にきびしいじょう厳しい状況でも生きていけるという希望も感じた。登場人物の女の子(幼女)の悪ガキっぷりも痛快、近くにいたらかなりやばいけど。ラストシーンあたりのその子の感情の表現は必殺感があり、気合入ってるなーという見方をしてしまう部分もあるけど、それを力技で押し切っていいなと思わせるものがある。

個人的に、反体制や弱者の抵抗など反骨感のあるものに非常に弱いので、作品の質がどうというより、こーゆーの好きだな、と思ってしまった。できれば余裕のある生活がしたいし、心の平穏を乱されることなく生きていたいけど、マジョリティや権力者による横暴に屈することなく、そして、傍観することなく、やりたいと思ったことややるべきと思ったことをやりたいとという気持ちは忘れずにいたい。映画と関係ない話すみません。