kazki//okadaの備忘録

kazki//okadaの個人的な見解やレビューなどを垂れ流します。

「映画大好きポンポさん」平尾隆之

f:id:kazki_okada:20230313213400p:image

映画監督、クリエイターを主役に据えたアニメ映画。花粉症のせいで鼻水と涙が出た。クリエイターにフォーカスを当てるという点でSHIROBAKOなどと同ジャンルと言えるけどもっとシンプルでもっとエゴが強い感じ。その分エモに訴えかける部分が強かった。ディティールはSHIROBAKOの方が強いけど、そこを補うエモがあった。共感というか、ちゃんと意識しなきゃいけないことを思い返すことができた。

テーマの一つとして覚悟を持った取捨選択が描かれていた。個人的に鋼の錬金術師を見て、取捨選択だけじゃなくて両方取りに行く美学みたいなのに感動した経験があるけど、根本にある覚悟を持った取捨選択、現実的かつ美しいと改めて感じさせられた。盛り上がりどころや諸々のメッセージもわかりやすい形で浮き出ていて、押し付け感がないわけではないけど、そこが逆に良さと感じるくらい一点突破、感情に訴えかけるものがあった。かっこつけず、いろいろあるのわかるけどこれでいくよ、というような覚悟の感じ。突破できなければ薄く捉えられるけど、ぶち抜いたら全肯定に転じるような、その覚悟の感じ。自分は見事にやられました。花譜さんの曲の入り、どやぁ、という感じあるかもしれないけど、それも全て飲み込んで、最高だぜぇー!!となれるくらい飲まれた。いろいろぶっ飛ばして最高じゃん、となれる仕組み、というかエモーション、パッション。綿密に計算されてるだろうけど最後はゴリ押しというかその一点に賭ける感じがすごく好きだった。どんなに否定的な意見があったとしても、自分は音源のミックス、マスタリング中、MVの撮影編集前にこの作品見れてよかったと思った。ほんとにがんばろーと思えた。こちらは納期がないし、売り上げや利益を考える必要がないのでより自分が納得できるものを全力で作りたいと思った。