ニューヨークのジャズギタリスト、カート・ローゼンウィンケルの音源。本作はバリトンギターを使ったソロギター作品。太く甘いギターのみの音源なので非常に落ち着いた気分で聴ける。ドラムとベースがないとアタックが強い音が少なくなるのでとても柔らかくなる。その分、ダイナミクスは少なくなるけど。バリトンギターというのもまた落ち着いた印象をさらに強くしているかもしれない。寝る時も何かやりながらの時でも疲れた時でも心地よく聴ける素晴らしいアルバム。たびたび話題に出すトリオ編成のアルバム、リフレクションよりさらに落ち着いて聴けるかも。夜感はリフレクションの方が強いかもしれないけど。カート・ローゼンウィンケルさんのアタックがとても少ない特殊な音も面白いけど個人的にはトラディショナルというかスタンダードというか単純に心地いい音と感じる時のギターの音がとても好きです。本作はバリトンギターなのでトラディショナルなギターとはけっこう違う音なのですが、なぜかスタンダードで心地いい音の時と同じ印象。結局のところよくわからないけどすごくいいです。元も子もないけど聴きていただけたら早いです。