kazki//okadaの備忘録

kazki//okadaの個人的な見解やレビューなどを垂れ流します。

「地獄VS」ドラゴン岩村

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ロックドラム叩き語りアーティスト(?)ドラゴン岩村の音源。ロックなドラムにのせてアツい言葉をアツく叫ぶ、フロアタムに置いたノイジーなギターと謎の舵のようなものでならしたベースと共に。すごいエネルギー、というか、もはやエネルギーそのもの。ドラゴンさんはライブアーティストだ!と思っておりましたが、音源を聴いて新たな印象を持ちました。音源も小手先で作り込んだ感じではなく、全身全霊の素晴らしいエネルギー量で駆け抜けている。これだけ聴くとライブをパッケージングしただけでは?と、思うかもしれません。しかし、そうではない。音源は言葉ががっつり入ってくる。ぐいぐいと入ってくる。ライブ以上に。確かにエネルギー量を感じたいならばライブだ。しかし、ドラゴン岩村の本当の言葉を受け取るのであれば音源の方が適している。そして、そこで感じる熱量は決してライブに劣るものではない。むしろ個人的には音源を聴いてこそ本当の魅力がわかるのではないかと思う。荒々しくむき出しなエネルギー。なんとかしてこの「地獄VS」を入手し、この熱量を感じてみていただきたい。


※入手方法はドラゴン岩村を検索の上、調べてみてほしい。わたしはライブ会場で購入しました。

「農業技術検定<3級>テキスト」全国農業高等学校長協会

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農業、畜産、林業などの基礎的な知識のテキスト。範囲は非常に広いので知らなかったことを知ることができた。実用性はあまりないと思うが、一般常識を知る意味では有用だと思う。

「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」トム・ムーア

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アイルランドの長編アニメーション映画。これは久しぶりにがっつり好みのアニメーションでした。映像の美しさ、ダークファンタジーっぽい世界観、民族伝承っぽい重厚さ、海の暗さ、音楽の芯の強さ、すごく好きでした。キャラクターがデフォルメっぽくてかわいいのもいい。地域性のようなものを感じたのもよかった。グローバル化はいい面もあるけど、分業による労働者の歯車化や貿易問題、食品の異常な処理、都市への人口集中など沢山のデメリットもある気がする。地域に根差す何かを感じるとすごくいいなーという漠然とした感情が生まれる。曖昧な話だけど、そのいいなーという感じをこの作品からも感じた。あと作品を作る際にはこういう美しさをもつものを作りたいとも感じた。表現や意味にこだわりすぎて疎かになっている部分でもあるので。とにかく凄くいいアニメーション映画でした。

ソング・オブ・ザ・シー 海のうた [DVD]

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  • 発売日: 2017/04/05
  • メディア: DVD

「3020」Suiseinoboaz

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日本のオルタナロックバンドSuiseinoboazの新しいシングル。一曲7分の名曲。最近Suiseinoboazがどんどん好きになっていく。最初はギターの音がいいなと。そして、楽曲の良さに気付く。気付けば日本で一番新譜が楽しみなバンドになっていた。liquid rainbowのアルバムで完全に惚れた。

3020はそこからさらに心を掴んでくる超名曲だ。Suiseinoboazの中でも1番好きな曲になったかもしれない。自分は曲を作るときは言葉に何よりも重きを置いているのだけど、最近、聴く時は大した気に留めてなかった。というか、あまり入ってこないことが多かった。この3020は違う。久々に言葉ががっつり入ってきた。哲学者や宗教家のような難解でありつつも深く研ぎ澄まされた言葉ではないかもしれない。しかし、一人の人間が世界と真剣に向き合って希望に手を伸ばすような真摯さがこの曲にはある。音も曲も好き。それ以上に、そのような姿勢というか想いのようなものを感じて個人的に強い感銘を受けた。しばらくは現れないのではないだろうか、これほどの曲は。音楽の価値は相対的なものであり、時代にも飲まれやすい。しかし今この瞬間、自分にとって大きな価値があるということは言えると思う。それぐらい自分にとっては物凄い力を持った曲である。人によってどう感じるかわからないがぜひ聴いてみてほしい。

「着信アリ」三池崇史

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家で流れてたので、流れでそのまま全部見てしまった日本のホラー映画。ジャパニーズホラーがむちゃくちゃ苦手で怖いの無理、という自己認識だったのですがツッコミどころ満載でたくさん笑った。前半は割といい雰囲気ではあったのですが後半にかけてどんどん派手になっていく。お化けも物理攻撃系に変化していく。終盤はもう偉いことになってる。おばさんが天井を歩いてたの笑った。そして、最後らへんはかなりしつこくて少しだれてくる印象。女の子のお化けがターミネーター2に出てくる液体金属の敵みたいな攻撃をしてきたのも笑いました。けっこう笑ったけど楽しかったなー、とはならない不思議な映画でした。前半ホラー、後半パニック、最後はよくわかんない雰囲気。あほのわたしにはウケるなー程度の理解しかできませんでした。仲のいい友達と呑みながらみたら楽しいかもしれません。個人の感想ですが1人で観ると虚しい気分になるかもしれません。

着信アリ

着信アリ

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video

「East Coast Love Affair」Kurt Rosenwinkel

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ニューヨークのジャズギタリストKurt Rosenwinkelの音源。ギター、ベース、ドラムのトリオ編成。甘いサウンド、落ち着いた熟成された雰囲気の楽曲、非常に素晴らしい。Kurt Rosenwinkel Standard Trioのリフレクションというアルバムと近い雰囲気。リフレクションが夜のアルバムなら、こちらは朝のアルバムという印象。いや、夜っぽい雰囲気もあるのだけど。うるさくないし、突き出た音もないし、リラックスを与えてくれる。ひっかかりの少ない最良質のジャズを楽しめる音源。本当に心地いいアルバム。落ち着いたギタージャズ聴きたいなと思ったらリフレクションかこちらが超おすすめです。素晴らしい。


「キタキツネ物語」蔵原惟繕

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全体的にあくまでも個人的な意見ですが、これは忘れてはいけない作品です。動物虐待、稚拙で過剰な演出、だらついた展開、しつこい曲の使い方、ドキュメンタリーの、というより映像を作る人間がやってはいけないことが詰まった作品だと思います。昨今の報道と重なる部分がありました。最近のものは隠蔽がよりうまくなっているだろうけど実際のところは変わってないのかもしれない。キタキツネのかわいさ、北海道の自然の美しさはうまく表現できていますが、それをもってしても個人的には史上最悪の映画といっても過言ではありません。作為のあるドキュメンタリーはその時代は気付かれないかもしれませんが必ずその愚かさは晒されることになるでしょう。キタキツネのかわいさと人間の愚かさを存分に味わえるという点では見るべき作品かもしれません。奴隷制がかつて常識であったように、今の常識も疑うべきことは沢山あると思います。ペットショップ、工業畜産、動物との関係について改めて考えたいと強く感じました。

キタキツネ物語

キタキツネ物語

  • 発売日: 2016/03/11
  • メディア: Prime Video