kazki//okadaの備忘録

kazki//okadaの個人的な見解やレビューなどを垂れ流します。

「超シンプルな青色申告、教えてもらいました!」藤原道夫/中山圭子

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青色申告に関する本。ダウンロードできるエクセルファイルと対応している非常に良心的な書籍。

 

基本的には付属?のエクセルファイルに沿って説明が進んでいくし不明瞭な点もない。これに従えば青色申告はしっかりできそう!

経費についてなど微妙なところ(ちょっとグレーな部分というかそういうところ)については言及されていないけど基本的な部分はすべて押さえてくれていてわかりやすい。

 

棚卸しや減価償却についても触れてくれていてこの一冊である程度全てカバーできると感じた。

 

ただ今年自分はすでに他のクラウドサービスで入力してしまっているので今期はこのファイルは使わずにやろうという感じ。

 

あとは農家でもこのファイルで大丈夫なのか、という不安はある。農業収入や農業用の科目などほんとにしっかり理解していないと不安が残る。自分はまだそこのところ理解が浅いから迷わずこれ使おう!とはなれていない。

 

しかしながら、入力も簡単で使い方も丁寧に教えてくれているので上記のような事情がない人、特に高額な有料サービスは使いたくないという人にはおすすめです!

 

「黄龍の村」阪元裕吾

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日本のインディー系のホラー映画。ホラー映画?いや、ホラー映画ではないかも。サイコパスVS凶悪ヤンキーの映画ハングマンズノットで有名な阪元裕吾さんの映画。

 

タイトルやポスターから自分からはまず観ないタイプの映画なので、そんなもんは勧められても観ないよ、という気持ちはわかる。

タイトルからは最近量産されている村系のJホラーのような雰囲気というか、あらすじなんかもそのまんまだし、ただの低予算クソホラーそのものである。

 

実際、自分も無理やり見せられたような形で夕食時に見始めた。

見始めて、そして、見終わって思ったことは、これは全くもって量産型のクソJホラーではないと、少なくとも自分はそう思う。

 

まず、見始めて最初に意外とリアリティのある演技に興味がいく。プロの俳優がやるプロの演技というか、ドラマっぽい演技、演技っぽい演技ではなく、お、なんか下手な演技じゃないし演技っぽい演技でもないナチュラルな雰囲気だと思わされる。最初はモキュメンタリー風のスマホ的な画角から始まるのだけど、それもあまりいやらしくないというかなんか凝ったことやってます感も少ない。原因はわからないけど、そういう感じの技法にアレルギーがある自分が抵抗なくすっと観れたのには何らかの原因があると思う。

話が進んでいきテンプレ展開でチャラチャラした登場人物が次々と酷い目に遭っていくのだけど残った一人が(主人公と思われるような人物)怒りの復讐にこれからいくのか?という怒りの演技が割とクレイジーな雰囲気が出ててとてもいいがその瞬間また別展開に。ここまでの展開が非常に早くダレることなくすすむ。ここで終わりか?という雰囲気から物語が展開、というか実質ここから本編スタートといっても良い。

 

少々ネタバレになってしまうがこれは量産型村系ホラーの皮を被った、ちょっと笑える爽快系アクションバイオレンス作品である。そして一切の胸糞展開もなくエンドロール後のオチも含めて、こりゃ一本とられた!という作品だった。観終わった後の爽快感も素晴らしい。展開も予想通りの予想外(予想通りではないけど、はいはい、予想裏切ってくるその感じは予想通りですよ、と悪態をつきたくなる感じ)ではなく、本当に予想外みたいなこともないけど、ナチュラルに楽しめる展開でよかった。

作品自体が60分ほどしかなく飽きずにどんどん展開していくのも爽快でいい。じっとりしたゆっくりの映画も好きだけど、爽快なのもいいなと思った。

 

阪元監督のハングマンズノットは正直そこまで好きではなかったけど、こちらの黄龍の村はとても好みの作品だった。インディー感もよく働いておりまさかの割と手離しでおすすめできる映画だと思った。

 

偏見をもって観る前にこんなの観ないわーなんて判断するのはよくないなと思えた。とはいえ、あまり時間がないのでいちいち全部観てられんよ、という方が強い。そこのところの判断は非常に難しいけど縁あって面白い!と思える映画が見られたのはありがたいし、無理やり見せてくれたことに感謝もしなくてはいけないかもしれない。

 

自分だったら勧められても観ないかもと思うけど、ぜひ観てみてほしいと本当に思います!

 

「I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE」スティーブ・マーティノ

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スヌーピーの3Dアニメ映画。原作は読んだことないけど、2Dアニメとキャラクターや雰囲気は同じなので変な改変はあまりないのではないかなと推察。非常に癒される内容であると同時にちゃんと風刺する感じもあってストレスなく観れる映画だった。あまり平和すぎると頭おかしくなりそうになるので。作品を観るまでスヌーピーが意外と荒くれもの感があるというの知らなかったし、チャーリーブラウンが全然冴えない男子だというのも知らなかった。絵柄だけじゃなくてキャラクター性を知るとより愛らしく感じるなと思った。どのキャラクターも微妙に問題があってそれがとても好印象。外国はだいぶ文化が違うのに割と日常においては共感できることが多いのが面白いと思った。かわいいし、ぬるすぎない感じが心地いい映画でした。

「the house original sound tracks」グスターボ・サンタオラヤ

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Netflixストップモーションアニメ作品「the house(家をめぐる3つの物語)」のサウンドトラック。映画は一つの家を中心としたホラーを基調とした三つの時代の物語で構成されている。古い時代、現代のような時代、ディストピア的な未来と思われる時代。タッチが違うけど同じ家を中心に描かれていて面白い。どれも仄暗いお話しで割とバッドエンドな雰囲気だけど3つめの最後の話だけ希望に満ち溢れているのがなんかすごくよかった。音楽もめちゃくちゃよくて、3つの話のどの音楽もすごくいい。渋い音色で懐かしい感じだけどありきたりなホラー音楽では収まらない。耳新しくないけど陳腐ではないというか。渋くてかっこよくて心地いい不穏な音楽。最後に収録されているjarvis cockerがボーカルをとっている歌がまためちゃくちゃいい。低くてダークで大人な歌声がたまらない。メロディとコードも最高。

https://music.apple.com/jp/album/the-house-soundtrack-from-the-netflix-special/1658422799

「先生白書」味野くにお

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全1巻。幽☆遊☆白書HUNTER×HUNTERの冨樫先生のアシスタントだった味野くにおさんのエッセイ漫画。

 

冨樫先生のアシスタント時代のエピソードが淡々と語られる少し不思議な雰囲気の作品。

 

冨樫先生の人の良さや味野さんの感覚などがリアルに感じられる作品。これだけをいうと事細かに描かれているのかなと思うが決してそうではない。逆に冨樫先生の細かい心の動きや実際のキャラクターは正直ほとんど見えてこない。しかしきっとそれがリアルなのだろうと感じられる。第一人称で語られるもの以外は実は作品性や脚色がなくてもこうである。そのよくわからなさ、憶測の域を出ないと雰囲気がリアルに出ている。また味野さんの冨樫先生への感謝の雰囲気もすごくリアルに感じられる。キャラっぽさが少ないというか、よく掴めないままだったけど、人が良くて、理解しきれていない感謝があるような雰囲気に感じられる。そこがかえってこの作品の独自性を出している。

味野さんや編集さんがこのような作戦だったり、いろいろな忖度があったり、大人の力が働いている可能性は否定できない。それはどの作品もそうである。しかし、ドラマチックすぎないし、特別なエピソードがないあたりが妙にリアルに感じられるのである。

これまでいろいろなエッセイ漫画を読んできたけど、本作はニュータイプであり非常に興味深い。ぱっと食べた時に印象は薄いけど実はものすごい深みがある和食のような何かを感じる作品だった。

「狂想」花譜

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バーチャルシンガー花譜の3枚目のアルバム。数年前、コロナにかかった時に見てた現代アートの番組でナレーションをやっていて、いい声だなと思い聴いてみたのが知ったきっかけ。

1stアルバムの声とメロディがなかなか好みで2nd、3rdと聴いている。

2ndはあまり1stと変化を感じらことができず、メロディも1stのほうが好きだったので印象に強くは残らなかった。

しかし3rdは基本的な部分は変わっていないけど歌い方がいい意味で変わったなと感じた。なんかエモ感というか、そっちに舵をきったかな?という感じ。ブレスも以前より強い。一種のおどろおどろしさのようなものもある。メッセージ性というかそんな感じの。それがとてもいい。楽曲の多様性もあり、一つ一つもかなりいい感じ。全体的にかなり力を感じる。トータルであまり明るくないのもすごくいい。

割とポップなのもいいし、浮遊感のあるやつはさらにいい。そして終盤の訴えかけるような重めの楽曲はさらにいい。

あとはメロディの力を改めて感じさせてくれる。アレンジも良いのだけど、訴えかけるのに適したメロディがあるんだなと改めて感じさせてくれる。

映画大好きポンポさんという映画の主題歌もよかった。映画も好みだったけど曲もいいなと思った。花譜の楽曲は遅くて重めの曲が好きだけど、こういうのもいいなと思った。

トータルで結構よかった。近頃、うたものを聴くことが以前より少なくなってきてる気がするけど、メロディのしっかりある歌もいいなも改めて思えた。

https://music.apple.com/jp/album/%E7%8B%82%E6%83%B3/1674704364

 

「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!」大河内薫/若林杏樹

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漫画と文章でわかりやすく税金、節税、青色申告、経費、保険、インボイスなどについて教えてくれる本。

 

今年から青色申告が始まるので、というか作業を進めていく中で手持ちの本だけでは疑問点がいろいろ残ったので、改めていろいろ買ってみた本の中の一つ。これまで農家の青色申告についての本を何冊か読んだのだけど、よくわからない部分が多く残った。

 

・経費について

・家事按分について

減価償却について

 

などいろいろ。

 

ある程度の入力の方法などはわかったけどやはりよくわからない部分が多い。

 

この本はそういった部分やもっと根本的な部分について改めていろいろ教えてくれた。

 

自分はもう済んでいるけど開業届などについても教えてくれる。これから開業する方には、開業前の一読をおすすめしたい。自分ももう少し早く読んでいれば領収書の管理などいろいろ違ったのになぁと思う。

 

この本から学んだこととしてまず源泉徴収について。これまでよくわからないままなんとなく入力してたけどこの本のおかげでなんとなくわかった。

あとは保険について。国保とか事業に関係ないからなーと勘違いしていたので確定申告時によくわからずスルーしてたのだけど控除の対象になることを知った。知ったというか言われればそらそうだろうとなるのだけど全然理解してなかった。

経費と領収書、あと税務調査についても不安に思っていた部分や微妙だから経費には計上しないでおこうと思った部分について考え直すことができた。

青色申告についても改めてメリットややり方について確認することができた。青色だと30万までは減価償却ではなく経費にできるというのも知らなかった。

その他、インボイスふるさと納税についても今まで読んだものや聞いたものに比べても一番わかりやすかった。

これを読んだ後に、これまで読んだ本をもう一度読むと改めて理解できそうだと思った。

入り口としては今まで読んだ本の中で一番いいかもしれないと現状では思っている。

今月中旬から始まるので改めて頑張ろうと思った。青色申告