kazki//okadaの備忘録

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「BLAME!」瀬下寛之

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漫画原作の3Dアニメ映画。ディストピア系のSF作品。設定や内容は王道のディストピアSF。機械に主導権を奪われた人類がなんとか生き延びようと奮闘する物語。特に珍しい設定、内容ではないけど、このような作品を見るたびアナログ的なものの重要性を感じさせられる。よく出てくる食料問題。機械化、都市化した世界では食料生産すらままならない。うまく作動してるうちは効率がいいも思われがちだけど一度バランスを崩せばとんでもないことになる。昨今、施設栽培などが取り沙汰されているが一部に歪みが生じれば全ては崩れる長期的なリスクを孕んでいるということは留意すべきである。過度な都市集中化、機械化の果てはありがちなディストピアである。昔からある話だが、現実味を帯びた現在、今一度そのリスクについては考えるべきではないだろうか?本来、土と水だけで栽培できる野菜を、大量の資材を用いて作られた巨大な施設で大量のエネルギーを消費して栽培する、あえて難しく大変な作業にして、あえて忙しくしてるように思えて仕方がない。本来、農民が一人で生み出せるはずの野菜を、石油を掘る人、建物の材料を作る人、建物を作る人、機械を作る人、電気を作る人、管理する人、輸送する人など大量の人を使って生産する。その上で効率の良い生産システムとしている。現在の世の中では良いかもしれないが行く末はディストピア系のSF作品で描かれた世界なのではないだろうか?このような作品を見るたび、自分は土を守ること、過度な都市集中化、機械化の見直しなど、改めて考えるべきなのではないかと思わされる。

このような文明は不可逆的な動きをすることが容易に想定できると思う。きっと全て想定外のエラーという扱いになるのでしょうが。作品とあまり関係ない内容で申し訳ありません。今後もこんな感じでやらせていただきます。