kazki//okadaの備忘録

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「Ender Lilies」Binary Haze Interactive

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ダークファンタジーメトロヴァニアのアクションゲーム。ゴリゴリのダークファンタジー。崩壊した世界で謎を解き穢れを浄化すべく少女が黒衣の騎士と共に旅をする。ボスや中ボスの穢者というゾンビ的な存在を倒し浄化するとそのものの力を得ることができる。ボリュームもあり難易度も割と高く世界観も素晴らしい作品だった。クラシックをベースとした音楽もとてもよかった。ボス戦で敢えてバイオリンソロやピアノの静かな曲を選ぶセンスが本作に触れた中で一番印象に残った。とても素晴らしい。修道服で大槌を振り回す羽根の生えた女性の穢者(ゾンビ的なやつ)のキャラクターがとてもよかったけど、文字で見てみると設定盛りすぎではないかと笑えてくる。鉄球を振り回す妹もいたけどそちらは特に強い印象を受けなかった。強いて物足りなかった部分をあげるとすればストレートにダークファンタジーな部分かもしれない。よくもわるくもわかりやすいと言える。設定やキャラクター、舞台や物語、とても好みで申し分ないのだけど、意外性に欠ける部分と少し照れくさく感じられる部分があった。この感じめちゃくちゃ好きだけど、"この感じ"すぎるというか、隙がなさすぎるというか。強いて言えばなので不満ではないのだけど想像を超える何かはなかったかもしれない。トータルで不満はないけど逆に不満がないのが少し不満かもしれない。この作品に触れて、ディストピア的な世界、ダークなかわいいもの、穢れた聖なるもの、キモかわいい化け物など改めて自分の好きなものを再認識できた。穢れ、浄化、禁じられた領域、実験、記憶、巫女、死の雨、厨二心をくすぐる言葉の数々。守り人シルヴァ、隠れ潜む実験体、腐竜の孤児など妙にかわいい、かどうかわからないけどなんだかかわいいと感じるキャラクター群もよかった。

 

ENDER LILIES

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