kazki//okadaの備忘録

kazki//okadaの個人的な見解やレビューなどを垂れ流します。

「変ゼミ」TAGRO

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必読の全11巻。常識や偏見に捕われることなく他者や社会、そして何より自分自身に向き合うことの重要性と愉快さを教えてくれる名著。読みはじめはふざけているように思われるかもしれないが、本当に啓蒙書といってもいいくらい内容がいい。

変態について研究するゼミが舞台の作品。そこでの人間模様ではなく、あくまでその研究内容や雑談の中で交わされる日常的な問題が作品の中心を構成している。もちろんドラマとしての側面やキャラクターの魅力も評価しているが。

本当に毎話、なるほど、だったり、そういうことか、だったり、気付きや新しい観点など成長を与えてくれる作品。グッとくるフレーズが散りばめられている。そして、名著にありがちな深く読み込むと素晴らしい、というのではなく、本当にわかりやすく、まっすぐ言葉になっている。哲学的なことや根源的な話はわかりませんー、という人にもおすすめです。下ネタは嫌いだし、それだけで冷静でいられなくなる人は読むの無理かも。

変ゼミ(1) (モーニング KC)

変ゼミ(1) (モーニング KC)

  • 作者:TAGRO
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/07/23
  • メディア: コミック

 

「 あなたにもできる 農業・起業のしくみ」神山安雄

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以下、読んだときのメモと感想メモ。

2006年のもの。

 

☆相談と情報収集

・新規就農センターに相談

・ふるさと回帰支援センターを見る

・まちむら交流きこうふるさとデータベースを見る


☆農業をはじめる道筋

情報収集

相談

見学体験

経営ビジョン

技術習得

資金確保

農地住宅確保

機械施設確保

営農計画

農地取得

スタート


有機農法やりたい人窓口

NPO法人日本有機農業研究会


☆農業をはじめる準備

・認定就農者になり給付金もらう

・就農地で師匠を探す


・国の就農支援資金借り入れ手続き

就農計画を作成知事に提出

→認定

→貸付申請書、就農計画認定通知書等を添え、都道府県青年農業者育成センター等に提出

→決定

→認定就農者


☆家族と一緒に考える

家族経営協定


☆営農計画を立ててみる

生産計画、販売計画、資金計画を立てる


就農計画は提出窓口も一緒に考えてくれるが基本的に自分でやらないとまずい。


☆資金を確保する

・営農資金と生活資金が必要


・初期投資と運転資金


☆成功の秘訣

一、研修はしっかり

ニ、規模は小さめ

三、設備は最小限

四、借り入れは少なく


☆農地の確保

・農地の確保は農業会議か市町村農業委員会に相談。貸し借りや売買には農業委員会の許可が必要。


・最低限度取得面積というのがある。


・農地取得の条件として

→所有する農地をすべて耕作すると認められること

→必要な農作業に常時従事すること

→最低限度取得面積を満たしていること

→通作距離などに問題がないこと

がある。


・農地の探し方

→農業委員会に相談

→慎重に選ぶ

 

農地の条件

→アクセス

→日照

→土壌

→水利


☆住居の確保

・農家の空き家を買ったり借りたり


・適した住まい

作業場や置き場がある。

 

感想メモ

少量多品目有機野菜(自然農が理想)でネット販売や直売、レストランなどとの契約が中心。なるべく少ない農地で効率的な生産経営を目指す。有機JASの取得。

農地や居住などは就農先の研修元や行政サービスに相談。


あなたにもできる 農業・起業のしくみ

あなたにもできる 農業・起業のしくみ

「おやすみなさい」テコの原理

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テコの原理の2枚目の音源。1枚目と比べてメロディと歌の深みがグッと強くなった印象。いや、もともといいのですが、この音源は全曲名曲といってよいのではないでしょうか?二曲目にギターのsexmanさんがメインボーカルをとる花模様が入っているのもすごくいい。後ろから2曲素晴らしいバラードが続くのもすごい。バラードっぽい曲が2曲続くと下手をすればだれる可能性もありますがまったくそんなことはなく、どちらも素晴らしさが損なわれることなく聴ける。これもほんとにグッとくる音源です。ライブ会場にいって入手しましょう。ネットを駆使して買いたい人は何とか調べてみてください。ライブに行くのが一番ですが。

「DONUT.」テコの原理

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テコの原理の最初の音源。ハッシュタグなど初期の名曲が収録された4曲入りの音源。このころはキーボードもいる。そして、それがなかなかよいのです。特筆すべきはやはりボーカルのグルパリくんの歌声とメロディセンス。エフェクトをかけたような特徴的な歌声。スモールクローンに近いかな、エグいコーラスのような揺らぎ。そして、胸にガシッとくるメロディ。深みという点では今のテコの原理の楽曲に軍配が上がりますが、この音源にはこの音源にしかない尖り方があると思います。オルタナ感、みたいなのはこの音源が強いかも。

そこらでふいっとは買えないのでテコの原理のライブに行って入手しましょう。在庫があるかは直接聞いてみてください。

「BALLADEERING」Jakob Bro

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デンマークのギタリストJakob Broの音源。基本的にはジャズなのですがアンビエントのような、静かなエレクトロニカのような、そんな雰囲気がある素晴らしい音源。他の楽器も素晴らしいのだけど何より浮遊感の強いギターが最高。たまに不穏な感じの音を入れてくるのも素晴らしい。ビル・フリゼールの音源と少し似てるかもと思っていたら、音源に参加してました。どちらがヤコブでどちらがビルなのかいまいちわかってない。この好きな音はヤコブの音なのかビルの音なのか。とにかくこの音源は素晴らしい。もしかしたらben monder以来の気になるギタリストかもしれません。引き続き聴いてみます。

Balladeering

Balladeering

  • Jakob Bro
  • ジャズ
  • ¥1681

「This World of Dew」Aaron Shragge & Ben Monder

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ニューヨークのジャズギタリストBen Monderとトランペットや尺八を演奏しているAaron Shraggeのデュオ音源。Aaron Shraggeさんが日本語での情報が見つからないのでどんな方はあまりよくわからないけど、素晴らしい管楽器演奏者だということはわかる気がします。

Ben Monderのギターは相変わらず素晴らしい。ですが、今回はバッキング多めなので主役という感じではないかも。管楽器と二人だとそうなりますよね。このAaron Shraggeさん、すごくかっこいい音を出します。尺八なのかな、かっこいい。管楽器とギター、なかなかいいなと思いました。ピアノとギターもそうだけど意外とギターは二人組み合うんだなと思いました。すごくいい音源だったのにちゃんとレビューできないのが残念。管楽器の音使いや音運びも気をつけて聴くと改めて面白いかも。

This World of Dew

This World of Dew

  • Aaron Shragge & Ben Monder
  • ジャズ
  • ¥1528

「よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話」いしいさや

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前回記事の作品と近いものになってしまいますが、こちらもエホバの証人二世のいしいさやさんの半生を描いた作品。

こちらの作品は子供の頃からずっとエホバ二世として育ち、そこから離れるまで、そして、離れた直後の印象を描いたもの。こちらもやはり、信仰の押し付けの問題や抜けた後の罪悪感による苦しみを描いている。最後のシーンの絶望の中にある清々しさは胸にグッとくる。宗教に限らず、人生にはこのような部分が多々あると思う。

あとがきで念願の山暮らしをしながら漫画を描き幸せに暮らしているとあったので、そこが一番の救いであり希望。

よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話 (KCデラックス)

よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話 (KCデラックス)