kazki//okadaの備忘録

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「シュタイナー入門」西平直

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思想家ルドルフ・シュタイナーの思想に関する入門書。内容で著者も書いているように入門書の入門書という感じの内容。シュタイナーの思想の基礎を学ぶというよりは、入り口を知る感じ。どのような人か、どのような動きをしていたか、どのように捉えられていたか、基礎となる考え方の一部、というような内容。具体的な思想的な内容にはほとんど触れられていない。個人的にはまっとうな判断かと思われる。自分も何冊か読んでみたことはあるがかなり難解かつ中途半端に読むと奇妙なトンデモ宗教のような印象しか得られないと思う。正直言って自分も読み込みが甘く全然理解できていない。なので、ある程度知っている人からしたらもしかしたら読んでも仕方がないかも知れない。ただ入り口としては非常にいいと思う。変な印象やうがった目で見ずに入っていくためにはいい入門書だと思う。

本書のエッセンスは

 

人間が感覚で捉えられることのみに目を向けず、なおかつ、そのような超感覚的なものを直感やなんとなくで済まさず理性を持ってそれに向き合う

 

というシュタイナーの姿勢のようなものを感じる部分にあると思う。

これも非常に雑な表現だけど本当に雑に言えばそういうところだと思う。

 

本書を読んでもシュタイナーの思想は正直言ってほとんどわからない。けど、改めて読みたいなと思い直した。読んだことない人は読んでみたいなとなると思う。

 

あとは自分も音楽のアウトプットをする際、感覚的なものだけに甘えず、その感覚をなるべく理性を用いて向き合っていきたいと思った。言葉にできないものを中心に据えつつ、それに甘えず自分の中で、あとはなるべく人に共有できる形に変えて飲み込んでから吐き出していきたい。