kazki//okadaの備忘録

kazki//okadaの個人的な見解やレビューなどを垂れ流します。

CD

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」庵野秀明

TVアニメシリーズ新世紀エヴァンゲリオンのリメイク劇場版四部作の完結編。おそらく最後のエヴァンゲリオン作品。考察の余地がいろいろとある作品だと思うが、見終わった感想として人生を感じた。最初のエヴァンゲリオンが1995年、本作の公開は2021年。その…

「selected modular works」State Azure

CD

エレクトロ、エクスペリメンタルのアーティストState Azureの音源。タイトルとジャケットからモジュラーシンセを使って作られたと思われる作品。そこまでエクスペリメンタルに寄ってないクールで聴きやすい音源。チャラチャラしてないアンビエント要素のある…

「Sailing the Seas of Cheese」Primas

CD

ハードロックに分類されているけどどちらかというとオルタナの雰囲気が強いバンドPrimasの音源。ベースボーカルとは思えない複雑なスラップフレーズ。そして楽曲の雰囲気は完全にベースが作っている。ギターもすごくかっこいいのだけど完全に装飾に徹してい…

「nigeria」grant green

CD

ジャズギタリストgrant greenの音源。グラントグリーンらしいクリスピーな音色が素敵。es-330を使っているというイメージですが、確かにシングルコイルのピックアップのような透き通った音色。エアー感のある音でもあるのでやはりes-330なのでしょうか?ジャ…

「toilet」clown core

CD

プログレッシブなハードコアの二人組clown coreの音源。本作は狭い仮設トイレの中でレコーディングされたもの。同じ音源で演奏を収めた映像作品もYouTubeなどで公開している。二人とは思えない完成度。奇抜な展開とファニーな音色とものすごい演奏技術。スカ…

「Suicide King」VELTPUNCH

CD

日本のオルタナロックバンドVELTPUNCHの音源。スタイリッシュなメロディ、オルタナ感、爽やかさ、若干のハードコア要素、どれをとっても非常にVELTPUNCHらしい音源。久しぶりに聴いていいなーとなりました。悪い言い方をすれば意外性はないですが、悪い意味…

「DAYS OF BEING WILD AND KIND」sketches for albinos

CD

アイスランドのアーティストsketches for albinosのアルバム。アイスランドらしいアンビエント、ネオクラシカル、ポストロックの雰囲気をたっぷりと含んだ音楽。エレクトロニカ的な音色が中心にありつつ歌ものもありアンビエントもありと割と幅の広さはある…

「Torr(EP)」Torr

CD

日本のスリーピースバンドTorrのep。尖った、というか鋭い切り裂くようなギターと叩きつけるようなベース、ストイックなドラムが特徴のオルタナっぽいインストバンド。楽曲はストイックで音のかっこよさを意識の中心に据えて楽しむことができる。自分がギタ…

「REMIX 2005-2008」ゆらゆら帝国

CD

ゆらゆら帝国のREMIXアルバム。空洞ですを中心に後期のアルバムから選曲されている。このアルバムからもバンドという枠を超えていい音楽を追求しているということが感じられる。同じ曲の別アレンジがきけて非常に面白い。エレクトロ要素が強くないバンドでも…

「 Architecture of Loss」Valgeir Sigurdsson

CD

アイスランドのネオクラシカルミュージシャンValgeir Sigurdssonの音源。アンビエントな空気感が強い。なぜアイスランドの皆さんはこうも美しい音楽を作るのか。そしてアイスランド感がすごく強い。本作は浮遊感があるけど音は少し強め。オーラヴル・アルナ…

「Uma Elmo」Jakob Bro

CD

デンマークのジャズギタリストjakob broの音源。いかにもECMっぽいアンビエントなジャズ音源。本作はトランペットとドラムとギターのトリオ編成。音域の関係かギターの存在感は控えめ。主旋律はトランペットが担当している印象。重めで浮遊感があるという矛…

「peppermint blues」THE LILAC

CD

日本のパンクバンドTHE LILACの最後の音源。一般的に青春パンクにカテゴライズされるバンド。それまで悶々とした状態で育った北海道をでて沖縄の大学に行った一年目に聴いた。自分にとって青春っぽいなーと感じている十代後半の日々を思い出させる音源。直球…

「THE ANYMAL」Suchmos

CD

日本のバンドSuchmosの音源。最後のアルバムだったと思う。以前、印象が良くなくて、聴いてもいないのに好きじゃないってのはどうかなと思って一番売れた曲が入ってるアルバムを聴いてみたことがあった。第一印象とあまり変わらず好きになれないなぁとなった…

「Silent Night」William Basinski

CD

現代音楽家William Basinskiの音源。現代音楽寄りのアンビエント。タイトル通り夜聴くのがすごくいい。静かで動きも少なく夜に馴染む。しゃりしゃりしたノイズとパッド的な浮遊感のある音。音の使い方は割とシンプルなアンビエントな感じ。寝ながら聴いても…

「若者たち」ズーカラデル

CD

日本のロックバンド、ズーカラデルのEP。ふと耳に入ることがあってなんとなく聴いてみた。失礼を承知でいうと、理由が全くわからないのだけど久々に最近のバンドでがっつり聴いたかもしれない。歌詞が特殊なわけではないし、メロディも新しいものではない、…

「Strukturo」Tia Rungray

CD

日本のアンビエントアーティストTia Rungrayの新譜。新譜といってもしばらく前。ずっとコンスタントに聴いていたためレビューが遅れてしまった。本作も非常にTia Rungrayらしい作品といえる。ダークな雰囲気、美しいピアノ、感情の抑揚がある展開、そして、…

「できれば愛を」坂本慎太郎

CD

ex.ゆらゆら帝国の坂本慎太郎さんの新譜。ゆらゆら帝国後期からの流れを継いだ作品。ゆらゆら帝国解散後、坂本慎太郎さんの音源を聴いて大人っぽすぎて少し好みと違うなと感じていたけど近頃はやっぱりいいな、順当な進化だ、となる。ベースやリズム楽器の配…

「MASH」SALON MUSIC

CD

日本のシューゲイザーバンドSALON MUSICの音源。シューゲイザーと書いてみたけどもっと音楽性の幅は広いと思う。女性ボーカルの日本のマイブラみたいな感じもある。爽やかで少し懐かしい感じ。明るい日差しの中で聴くのすごくいい。音も幅広くていい。フレー…

「The End of Radio」Shellac

CD

アメリカのオルタナロックバンドShellacのアルバム。スタジオセッションの音源なのでしょうか、ライブ音源のようなテイストだけど音の分離がよくクリアに聴こえる。アルミネックのギャリギャリした音色とやぶれかぶれなボーカルが最高。割とストイックな楽曲…

「HENOSIS」joep beving

CD

ネオクラシカルのアーティスト、ユップ・ベヴィンのアルバム。すごくいい。アップライトピアノを中心に据え、様々な楽器を使ってわかりやすく素敵な楽曲をつむいでいる。メロディもキャッチーで音色もいい。あまりうまく言葉が出ないけど癒されたい時に聴く…

「机上と落日」kaetsu takahashi

CD

日本のギタリストkaetsu takahashiさんの音源。音がとにかくかっこいい。ギターとは思えない音なのだけどギターのもつ有機的な部分がすごく強く感じられる音。ギターを感じさせない音色であると同時にギターが得意とする人間が発していることを意識させられ…

「Oceana」Ben Monder

CD

ニューヨークのジャズギタリストBen Monderのリード作。わたしのフェイバリットギタリストであるBen Monderの魅力がつまった一枚。以前からよく聴いていたけどこちらのブログでレビューしていなかったことに気付きました。リード作としては4枚目になるのかな…

「Deceiver」DIIV

CD

アメリカのシューゲイザーのバンドDIIVのサードアルバム。ドリームポップというカテゴライズもある。ちょっとグランジ感のあるシューゲイザー。王道シューゲイザーなサウンドデザイン、ハモリを多用したリバーブたっぷりのドリーミーなボーカル、影のあるグ…

「foresta」Tia Rungray

CD

日本のアンビエントアーティストTia Rungray氏のアルバム。根がしっかりしているエモーショナルなピアノが原音を損なわない美しいエフェクトで彩られた素晴らしい作品。ピアノという楽器が持つ感情的な部分を見事に活かし切っている。奇を衒うことなく、しっ…

「古風」冥丁

CD

日本のアンビエントアーティスト冥丁さんの新譜。日本の湿度を感じさせるエレクトロニカ。今まで聴いた怪談、夜分の二作品よりキャッチーな仕上がり。じっとり感はこれまでより控えめだけどしっかりした冥丁節を感じる。近代の感じから現代の感じに近づいた…

「アダンの風」青葉市子

CD

シンガーソングライター青葉市子さんの新譜。新譜といっても少し前ですが。Suiseinoboazさんの3020と同様、リリースからしばらく聴いてました。このアルバム、とてもいいです!以前、青葉市子さんのアルバム数枚を評した時、すべて素晴らしいが作品ごとの違…

「3020」Suiseinoboaz

CD

Suiseinoboazの新しいアルバム。素晴らしい。前作をさらに深く掘り下げたような作品。ロックのもつ勢いや疾走感というものよりも熱く迸るような言葉に力を注いだ作品のように思われる。近年あまり聴くことがない血が通った言葉。死を見つめ生きることに向き…

「Bleach」Nirvana

CD

アメリカのグランジバンドNirvanaの1stアルバム。3つのスタジオアルバムの中で一番わかりやすく荒々しい。曲もストレートに歪んでいる。原石のようなかっこよさがある。個人的には後期作品の方が好きだけど、こちらはこちらにしかない良さがある。走り抜け…

「 Sleepwalker's Conviction」Oren Ambarchi

CD

Oren Ambarchiさんの音源。これは非常に素晴らしい。とにかく音がすごくかっこいい。もっちりした浮遊感のある音が多めだった印象がありそれはそれで最高なのだけど、この音源はもう少し尖っている。カテゴライズするならダークアンビエントかな。重圧感があ…

「loop」ACIDMAN

CD

日本のロックバンドACIDMANの初期のアルバム。コードの使い方が秀逸。楽曲構成やテクニック的な部分で複雑化する前の作品という印象があるがコード使いは初期の音源の頃から素敵。壮大なイメージは最初から。インスト曲もいい曲でいい位置に置いてある。バン…