kazki//okadaの備忘録

kazki//okadaの個人的な見解やレビューなどを垂れ流します。

2019-01-01から1年間の記事一覧

「酩酊ガール」アザミユウコ

酒好きのOLが実在のお酒を紹介してくれる漫画。全1巻。お酒と日常の楽しみ方を教えてくれる素敵な作品。これを読むと都会のサラリーマンになっていい酒を楽しみながら生きていくのも悪くないな、なんて思える。思えるだけで絶対やらないけど。サラリーマン風…

「Gruidés」Stephen O'Malley

CD

ドゥームドローンユニットSunn O)))のStephen O'Malleyのソロ音源。別ユニットKTLとSunn O)))はサウンドの傾向が割と似ているがこちらは少々趣が違う。アンビエントノイズな雰囲気と現代音楽っぽいスキマのあきかた。Sunn O)))のようなギターの飽和感のある…

「道元とシュタイナー」塚田幸三

曹洞宗の開祖道元と神秘主義の学者ルドルフ・シュタイナーの思想について述べた本。道元とシュタイナーの思想を大まかに確認しつつ比較し、その共通点をみることで道元とシュタイナーをより深く理解できるというもの。 内容はかなりアカデミックなもので、何…

「まいにちたのしい4コマ」せきの

せきのさんの4コマ。全1巻。ざわつく4コマと内容的にあまり変わらない。むちゃくちゃ面白い友達が描いたむちゃくちゃな漫画、というテイスト。くだらなすぎて素晴らしい。雑さが良さを生んでいる。シュールさを売りにする漫画が増えているとは思うがこの漫画…

「Sonatine」D.A.N.

CD

日本のスリーピースバンドD.A.N.の2ndアルバム。最近流行りのバンドの中でズバ抜けていいなぁ、と思いました。エレクトロとロックがいい具合に融合している。編成としてはロックですが音源はかなりエレクトロ寄り。なんとなくAndy Stottとかが醸し出す空気感…

「愛なき森で叫べ」園子温

園子温監督のバイオレンスエンターテインメント映画。2時間半もあるが長さを感じることなく楽しめた。おもしろ展開からだんだんシリアス感が濃くなっていき、最後の盛り上がり前に美しい空気を流しつつ最後盛り上げる。仕組みとしては、以前の作品、愛のむき…

「At Night」Theo Bleckmann

CD

声楽家Theo Bleckmannの音源。相変わらず攻めまくっている。歌を突き詰めたい人必聴の一枚です。いや、歌というよりは声と言うべきかもしれない。今作は割と歌っぽい歌が多めではあるがメロディ運びなど普通のものとは一線を画している。不穏なメロディ。声…

「Stacte Motor」Oren Ambarchi

CD

Oren Ambarchiのエクスペリメンタル音源。モーターを使ってシンバルやギターを鳴らした音源らしい。連続音の後ろにドローン音が聴こえてくる。ただ鳴っているようにも思えるがよく聴くと、波や流れが生じていて非常に興味深い。ただすこしうるさい。ノイズ的…

「ヨルとネル」施川ユウキ

施川ユウキさんの日常系シリアスSFギャグ漫画。全1巻。日常系シリアスSFギャグ漫画というカテゴライズはいま自分が考えました。最近の施川さん作品はこの雰囲気を持っている。オンノジも日常系SFギャグ漫画的な作品ですがこちらの方が重い。ギャグ漫画といえ…

「Night songs」Jonathan Kreisberg

CD

ジャズギタリストJonathan Kreisbergの音源。ピアノと2人だったり、ベースとドラムとトリオだったり、アコギだったり、フルアコだったりバリエーションに富んだアルバム。アルバムタイトル通り、落ち着いた夜に聴くのがぴったりな曲ばかりで構成されている。…

「Frances the Mute」The Mars Volta

CD

マーズ・ヴォルタのアルバム。2作目。プログレにカテゴライズされるのでしょうか。高い演奏技術と複雑な楽曲構成。ハードロックのような雰囲気も纏いつつ様々なジャンルから影響を受けていると思われるメロディ、フレーズ、音色。久しぶりに聴いたら凄いなと…

AM-205/Ibanez

83年製。セミアコなのでエアー感はフルアコに比べて控えめ。トーンの効きがいいし、ピッキングニュアンスが伝わる。ネックは薄いけど幅は広い気がした。エッジが手に当たる気がする。フジゲン製らしい。音はいい。 エアー感を求めるならやっぱりフルアコかも…

「Umbras De Barbagia」Downfall Of Nur

CD

アルゼンチンのデスメタルユニットDownfall Of Nurの1stアルバム。しっかりとした南米感とデスメタルが見事に融合している。ボーカルはトラディショナルなデスボイス。サウンドはアンデスっぽい笛?の音などがありつつも空間の広さを感じさせるメタルサウン…

「あぶらだこ(釣盤)」あぶらだこ

CD

日本の異様なパンクバンド、あぶらだこの4枚目のアルバム。木、青、亀と同じくタイトルはあぶらだこ。配信等もなくしばらく前に廃盤になった作品。 あぶらだこのなかでも月盤と並びわかりやすく激しい作品。あぶらだこ感がっつりの不気味な叫び声、変拍子と…

「The south of everywhere」Jonathan Kreisberg

CD

ニューヨークのジャズギタリストJonathan Kreisbergの音源。ピアノ、ホーン、ドラム、ベース、そしてギターというオーソドックスなジャズ。ピアノ、ホーンがあるとギターがひっこみがちですがそんなことはなくしっかりとした存在感があります。音色も素晴ら…

「博士と彼女のセオリー」ジェームス・マシュー

天才物理学者スティーブン・ホーキング氏の伝記的な映画。ホーキング氏自身というよりホーキング氏と周囲の人々の人生を描いている。特に元妻。ホーキング氏の残した知識や理論、それがいかにして生まれたか、ホーキング氏の思想的背景などに興味があるとい…

「東大助手物語」中島義道

哲学博士、中島義道さんの東大助手時代を語るエッセイ。東大助手時代の過酷な日々、助教授の職を得るまでを綴っている。大学や研究職についての実際が中島さんの視点で記されている。人は主観を離れることはできないので、あくまで中島さんから見た世界かも…

「騒やかな演奏」NUMBERGIRL

NUMBERGIRLの映像作品。ライブ映像でありライブ映像ではない映像作品。映像作品を作るためのライブを映像に収めた作品。そのため、ライブ映像でありながら、高音質、アングルの良さ、映像としてのかっこよさがしっかりしている。なおかつライブ感はちゃんと…

「Night song」Bryn Roberts & Lage Lund

CD

ニューヨークのジャズギタリストLage LundとピアニストBryn Robertsの二人の音源。ピアノとギターの落ち着いたジャズ。ギターの音色はニューヨークっぽい丸みと甘さがある素晴らしい音色。ピアノとギター、ピアノに音域的に食われてしまうこともありますが本…

「Too Many Voices」Andy Stott

CD

ダークな雰囲気のエレクトロアーティスト、Andy Stottの音源。相変わらずダークな雰囲気。サウンドもかっこよく、キラキラした感じじゃなくのれます。他の作品に比べて音の輪郭が立っている印象。ゆっくり落ち着きたいときは他の作品の方がいいかも。逆に輪…

「Bill Frisell with Dave Holland and Elvin Jones」Bill Frisell

CD

ジャズ、フュージョンのギタリスト、ビル・フリゼールの音源。面白い音使いとジャズギタリストとしてはエフェクティブな音色、やはりギターが気になる音源です。ベン・モンダーやカート・ローゼンウィンセルに影響を与えたと思われる偉大なギタリストなので…

「もしもし、運命の人ですか。」穂村弘

歌人穂村弘さんのエッセイ。テーマは恋愛。気の弱い優しいダメな人、みたいな雰囲気が最高に素敵。他の作品もそうですが、なんとなくへなへなパンクスのような印象がある。今回は恋愛がテーマでガツガツグイグイしてないとこがすごくいい。無駄な詮索、過剰…

「Luxury Problems」Andy Stott

CD

エレクトロのアーティストAndy Stottの音楽。ダークな雰囲気のエレクトロ。本作は女性ボーカルがすごくいい感じ。ローがすごく効いていて仄暗いのだけどがっつりのれる。明るい雰囲気やイケイケなエレクトロはちょっとなー、という方にオススメです。バンド…

「現代の哲学」木田元

現代の哲学、とはいっても初刷が1991年なのでかなり前の著作。ハイデガー、メルロ=ポンティ、フロイトとかそのあたりを大まかに解説している。人間存在、身体問題、言語と社会、構造主義、現象学、そのあたりが扱っている内容。 読んだ感想としては、自分は…

「Intermission 2000-2008」Oren Ambarchi

CD

Oren Ambarchiの音源。だいたいどのアルバムでもいっていることだが音がむちゃくちゃかっこいいし心地いい。いろいろ聴いているとOren Ambarchiの音だなって思うようになってくる。今回は心地よい楽曲から激しめの楽曲までいろいろ楽しめるタイプの音源。ど…

「REALIZE」おとぎ話

CD

日本のロックバンドおとぎ話の新しいアルバム。配信限定で最近リリースされた作品です。 これは近年稀にみる名盤なのではないでしょうか。音数を減らし、まさに研ぎ澄まされたフレーズで構成された楽曲、これまで以上にサイケでドリーミーなサウンド、これま…

「first in mind」Mike Moreno

CD

ニューヨークのジャズギタリストMike Morenoの音源。ギター、ピアノ、ベース、ドラムの音源。非常にバランスのいい音源。ピアノとギターのバランスもいい。ひっかかりのようなものは少ないが単純に良質なジャズ音源として素晴らしい。ギターの音も適度に丸み…

「HAARP」MUSE

CD

MUSEのライブ盤。音質もライブ感を残しつつちゃんと聴ける音質だし、音源とはアレンジ等違う曲もあるし、客のリアクションなど会場の空気感も伝わってくるし、ライブ盤としてかなりいい作品なのではと思います。ギター弾きにはライブ盤おすすめです。マシュ…

「パーティで女の子に話しかけるには」ジョン・キャメロン・ミッチェル

SF短編小説を映画化した作品。パンクロックと宇宙人。こうかくと完全にコメディじゃないか!となるが、コメディではない。音楽もいい感じの作品。やっぱパンクってすげぇ好き。質感とか向いてる方向が好き。楽観的じゃないし、悲観的でもない。前を向いてい…

Werewolf/Tortuga Effects

Tortuga Effectsの歪み系ペダルWerewolfの個人的レビューです。見た目が非常にかわいい2chの歪みエフェクターです。ペダルと書くと人によってはワウやワーミーのようなものを想像するかなと心配になったので言い直しました。機械式のフットスイッチの普通の…