kazki//okadaの備忘録

kazki//okadaの個人的な見解やレビューなどを垂れ流します。

2021-01-01から1年間の記事一覧

「selected modular works」State Azure

CD

エレクトロ、エクスペリメンタルのアーティストState Azureの音源。タイトルとジャケットからモジュラーシンセを使って作られたと思われる作品。そこまでエクスペリメンタルに寄ってないクールで聴きやすい音源。チャラチャラしてないアンビエント要素のある…

「ランド」山下和美

全11巻。しっかりとしたSF作品。設定もストーリーも非常に面白かった。何度も予想を覆される展開。こんな感じの話かな?と思ったら、ああ、こういう感じか、と思い、え、そういうのか!と裏切られる感じ。非常に素晴らしい。キャラクターも魅力的で人間をし…

「little nightmare」Tarsier Studios

スウェーデンの会社Tarsier Studiosが開発したホラーアクションゲーム。ティムバートンの世界を悍ましくしたような世界観。黄色いレインコートの女の子を操作し船を探索する。 このゲームは美術がとにかく素晴らしい。船の中のデザイン、背景の薄暗い不気味…

「Sailing the Seas of Cheese」Primas

CD

ハードロックに分類されているけどどちらかというとオルタナの雰囲気が強いバンドPrimasの音源。ベースボーカルとは思えない複雑なスラップフレーズ。そして楽曲の雰囲気は完全にベースが作っている。ギターもすごくかっこいいのだけど完全に装飾に徹してい…

「nigeria」grant green

CD

ジャズギタリストgrant greenの音源。グラントグリーンらしいクリスピーな音色が素敵。es-330を使っているというイメージですが、確かにシングルコイルのピックアップのような透き通った音色。エアー感のある音でもあるのでやはりes-330なのでしょうか?ジャ…

「政宗様と景綱くん」重野なおき

全4巻。信長の忍びで有名な重野なおきさんの日本史ギャグ四コマ。ギャグといっていいのか。基本トーンはギャグ漫画なのだけど史実に基づいたシリアスな展開も多々みられる。日本史の教科書を読むよりも感情移入できる素晴らしい作品。 本作は東北の雄、伊達…

「toilet」clown core

CD

プログレッシブなハードコアの二人組clown coreの音源。本作は狭い仮設トイレの中でレコーディングされたもの。同じ音源で演奏を収めた映像作品もYouTubeなどで公開している。二人とは思えない完成度。奇抜な展開とファニーな音色とものすごい演奏技術。スカ…

「ツバキ」押切蓮介

全3巻。日本のホラー、ギャグ、ゲーム漫画家押切蓮介さんの作品。変な紹介をしてしまったけど上記のものを混ぜた作品ではなく押切蓮介さんがホラーもの、ギャグもの、ゲームもの、エッセイものなど幅広く描いている。最近の作品はクレイジーギャグという雰囲…

「平成生まれ」ハトポポコ

シュールギャグ四コマ漫画。ボケ、ツッコミの二人と小ツッコミ、大ボケの二人と大ボケ、大ボケ(ツッコミなし)の二人の三組を中心に話が進む日常系。わかりやすくシュールギャグで心地よい。キャラ描写も癖がありすぎずなさすぎずで心地よい。すっと体に入っ…

「迷走戦士・永田カビ」永田カビ

知って以来、追っている漫画家永田カビさんの新作。新作といっても何ヶ月か前の作品ですが。年齢ってあんま関係ないけど同い年と知ると、自分も頑張ろう、という気持ちになれる。いや、永田カビさんの場合、なんだかそういう気持ちになれる。状況や環境が似…

「Suicide King」VELTPUNCH

CD

日本のオルタナロックバンドVELTPUNCHの音源。スタイリッシュなメロディ、オルタナ感、爽やかさ、若干のハードコア要素、どれをとっても非常にVELTPUNCHらしい音源。久しぶりに聴いていいなーとなりました。悪い言い方をすれば意外性はないですが、悪い意味…

「ゴジラ」本多猪四郎

昭和29年に作られた白黒の怪獣映画。初代ゴジラ作品。昭和後期に見られたようなエンタメ怪獣映画ではなく、どちらかというと社会派ホラー映画といった印象。すごく古い映画だけど特撮として全然違和感なく楽しめる。むしろ最近の作品より全然違和感がない。…

「DAYS OF BEING WILD AND KIND」sketches for albinos

CD

アイスランドのアーティストsketches for albinosのアルバム。アイスランドらしいアンビエント、ネオクラシカル、ポストロックの雰囲気をたっぷりと含んだ音楽。エレクトロニカ的な音色が中心にありつつ歌ものもありアンビエントもありと割と幅の広さはある…

「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」こだま兼嗣

青山剛昌原作名探偵コナンの劇場版第4作目。個人的にノスタルジーを感じた。内容もなかなか面白かった。トリックやストーリーに意外性はなかったけど安心感があってよかった。小学校の時とても好きでずっと見ていたからか謎の安心感を得ることができた。劇場…

「Torr(EP)」Torr

CD

日本のスリーピースバンドTorrのep。尖った、というか鋭い切り裂くようなギターと叩きつけるようなベース、ストイックなドラムが特徴のオルタナっぽいインストバンド。楽曲はストイックで音のかっこよさを意識の中心に据えて楽しむことができる。自分がギタ…

「REMIX 2005-2008」ゆらゆら帝国

CD

ゆらゆら帝国のREMIXアルバム。空洞ですを中心に後期のアルバムから選曲されている。このアルバムからもバンドという枠を超えていい音楽を追求しているということが感じられる。同じ曲の別アレンジがきけて非常に面白い。エレクトロ要素が強くないバンドでも…

「ムーミン谷の彗星」トーベ・ヤンソン

フィンランドの童話。ムーミンシリーズの一作目。評判通りひっかかりと深みを感じる台詞が散りばめられている。彗星が去った後の海の描写が大変美しい。童話ゆえの読みづらさを感じさせる部分もあるがすらっと読める。非常事態において余裕を持って生きるこ…

「 Architecture of Loss」Valgeir Sigurdsson

CD

アイスランドのネオクラシカルミュージシャンValgeir Sigurdssonの音源。アンビエントな空気感が強い。なぜアイスランドの皆さんはこうも美しい音楽を作るのか。そしてアイスランド感がすごく強い。本作は浮遊感があるけど音は少し強め。オーラヴル・アルナ…

「みなクズwith男子校系男子」ハトポポコ

ハトポポコさんの作品。全一巻。みなクズというクズい女子高生の日常漫画と冴えない男子校生の日常漫画が合わさってる。少女終末旅行のつくみずさんに近い可愛くてシンプルな絵柄。内容がすごくいい。シンプルなパンクのような清々しさ。久しぶりにいい作家…

「Uma Elmo」Jakob Bro

CD

デンマークのジャズギタリストjakob broの音源。いかにもECMっぽいアンビエントなジャズ音源。本作はトランペットとドラムとギターのトリオ編成。音域の関係かギターの存在感は控えめ。主旋律はトランペットが担当している印象。重めで浮遊感があるという矛…

「peppermint blues」THE LILAC

CD

日本のパンクバンドTHE LILACの最後の音源。一般的に青春パンクにカテゴライズされるバンド。それまで悶々とした状態で育った北海道をでて沖縄の大学に行った一年目に聴いた。自分にとって青春っぽいなーと感じている十代後半の日々を思い出させる音源。直球…

「自然農法で楽しむ はじめての野菜づくり」学研ムック

とてもわかりやすい上に内容も非常に面白い良書。自然農法や自然栽培などをやりたい人は読んでみても良いのではと思います。特に、一般的な質問に、川口由一さん、徳野雅仁さん、木嶋利男さん、竹内孝功さんの4人の答えがそれぞれ載ってるのが面白い。それぞ…

「THE ANYMAL」Suchmos

CD

日本のバンドSuchmosの音源。最後のアルバムだったと思う。以前、印象が良くなくて、聴いてもいないのに好きじゃないってのはどうかなと思って一番売れた曲が入ってるアルバムを聴いてみたことがあった。第一印象とあまり変わらず好きになれないなぁとなった…

「Silent Night」William Basinski

CD

現代音楽家William Basinskiの音源。現代音楽寄りのアンビエント。タイトル通り夜聴くのがすごくいい。静かで動きも少なく夜に馴染む。しゃりしゃりしたノイズとパッド的な浮遊感のある音。音の使い方は割とシンプルなアンビエントな感じ。寝ながら聴いても…

「若者たち」ズーカラデル

CD

日本のロックバンド、ズーカラデルのEP。ふと耳に入ることがあってなんとなく聴いてみた。失礼を承知でいうと、理由が全くわからないのだけど久々に最近のバンドでがっつり聴いたかもしれない。歌詞が特殊なわけではないし、メロディも新しいものではない、…

「Strukturo」Tia Rungray

CD

日本のアンビエントアーティストTia Rungrayの新譜。新譜といってもしばらく前。ずっとコンスタントに聴いていたためレビューが遅れてしまった。本作も非常にTia Rungrayらしい作品といえる。ダークな雰囲気、美しいピアノ、感情の抑揚がある展開、そして、…

「酔うと化け物になる父がつらい」菊池真理子

随分前に買ったエッセイ漫画。引っ越しの際に出てきて再度読み直し。作者の人生を描いた作品。アルコールによって周囲の人々を破滅に追い込む物語と思えるがそれだけではない。問題の根底はさらに深いところにあると感じさせる。人の弱さ、無責任さ、そして…

「よくわかる農産物加工ガイド」真部孝明

農産物の加工に関する本。加工品を扱うために何をすべきかと具体的な商品例がのっている。具体的に重要なのは3点。 ・食品加工の申請に当たっては保健所に相談する。 •申請前に加工品の原料、包装形態、品名などの計画書を作成する。必要な施設とそのレイア…

「野菜の植え合わせベストプラン」竹内孝功

コンパニオンプランツについてわかりやすく楽しく学べる本。人物相関図のようにコンパニオンプランツが学べる。実践的な植え方の提案もある。なかなか複雑な植え方なので家庭菜園規模ならいいけどそれ以外では大変かも。品目ごとの育て方や植え方、特徴など…

「コンパニオンプランツの野菜づくり」木嶋利男

コンパニオンプランツの具体例がのっている素敵な本。植え付け例もわかりやすい。生育促進、空間利用、害虫忌避、病気予防などアイコンが分けてあるのもいい。コラムにある生やしておくといい雑草という部分がすごくいい。全体的にコンパニオンプランツにつ…