kazki//okadaの備忘録

kazki//okadaの個人的な見解やレビューなどを垂れ流します。

「ペリリュー」武田一義

全11巻。太平洋戦争ペリリュー島の戦いについて描いた作品。絵柄はとてもかわいいが内容はしっかりとした戦争漫画。ギャップがあるからより凄まじさが出てるのか、この絵柄だから何とか読めるのか。登場人物がよく死ぬ作品は近年多くあるけどキャラクターの…

「Pass The Distance」Simon Finn

CD

アシッドフォークの名盤として紹介されていた音源。Apple Musicのジャンルだとオルタナティブフォークになっているがそんな感じ。基本的にフォークの質感なのだけどオルタナっぽい雰囲気が支配している。アコースティックギター中心ではあるけど弾き語りでは…

「NEW GAME」得能正太郎

全13巻。発売当時に家人がジャケ買いしたのがきっかけで知った作品。 表紙を見て絵はかわいいけど中身スカスカの萌え作品なんだろうなと思っていた。しかし全然違った。全然違うというのもまた違うかもしれない。魔法少女まどかマギカのように実は陰鬱な作品…

「Harmony in Ultraviolet」Tim Hecker

CD

アンビエントアーティストTim Heckerさんの音源。エレキギターのかっこいい部分ががっつり活かされている作品。アンビエントに馴染みがない人でもポストロックやオルタナっぽさがあり入りやすいかも。音がとにかくかっこいい。浮遊感よりもかっこよさが前に…

「Hide the Moon and the Stars」Lage Lund,Bryn Roberts

CD

ジャズギタリストLage LundとピアニストBryn Robertsのデュオ作品。ジャケットのデザインと親和性がある夜を感じさせる落ち着いた作品。非常に素晴らしい。ドラム、ベースがいないことでゆっくりと落ち着いた雰囲気になっている。音の使い方も明るすぎず暗く…

「A GOHST STORY」デヴィッド・ロウリー

死んだ男が幽霊となり、世界に留まり眺め続ける映画。近年稀に見る好みの映画だった。布を被った幽霊という一見コミカルにも思える描写ではあるが内容はシリアスなヒューマンドラマという印象。ホラーではない。一瞬ホラーっぽい描写もあるけど、その描写す…

「東京怪奇酒」清野とおる

エッセイ漫画家清野とおる氏の飲酒ホラーエッセイ漫画。心霊スポット的なところにいき飲酒するという作品。 恐怖から解放された安堵感で街がキラキラして見える感覚、共感する。 それぞれの会議話も飲むお酒もなんだか庶民的ですごくいい。そして、真似した…

「風の谷のナウシカ」宮崎駿

全7巻。ジブリの映画として有名だけどコミック版は内容が違う。生命について、社会について、人間について、非常に深みのある考えを与えてくれる。世界の浄化について。存在のあり方について。生命や生活より優先すべき崇高なものについて。こんなに有名な人…

「pink moon」Nick Drake

CD

アシッドフォークの名盤、Nick Drakeのピンクムーン。うつ病の中、深夜二日間で作られたというストーリーから陰鬱な雰囲気かと思いきやその歌はとても優しい。疲れきった末に生まれる包み込むような優しさといった感じ。シンプルな構成、奇を衒わない歌、し…

「ミュウツーの逆襲evolution」湯山邦彦

昔やっていたミュウツーの逆襲のリメイク版。内容は同じでオール3Dになっている。内容同じだし3Dあまり好きじゃないのでどうだろうなと思っていたけど全然見れた。むしろよかった。流石に元の映画より好きかと問われればそうではないが、見てよかったと思え…

「サマーウォーズ」細田守

日本のアニメ映画。取るに足らない少年が世界を救うために戦う、という割と普通の設定ですがけっこう面白かった。ありがちではあるかもしれないけど、そのありがちさで少し熱い気持ちになれた。タレント声優さん、うまくハマる場合もあるけど、どうしても画…

「LOVE」Age Factory

CD

日本のスリーピースバンドAge Factoryの音源。最近ごりっとしたバンド、ライブハウス以外で聴かないなーと思ってたけど、なかなかごりっとしたバンド。ブッチャーズやファウル、イースタンユースなど北海道のバンドがもつ内向きの暑苦しさにすこし近いテイス…

「Little Nightmares」Tobias Lilja

ホラーゲームリトルナイトメアのサウンドトラック。すげーいい。トラディショナルなダークアンビエントを中心としたアルバム。オルゴールやハミングのメロディも不気味かつどこか懐かしい印象を与える。ゲームの世界観をより際立たせるだけでなく音源として…

「Never the Right Time」Andy Stott

ダークな雰囲気のエレクトロニカアーティストAndy Stottの新譜。これまでの音源に比べてダークな印象は薄めで神秘的な雰囲気が強いかも、と思っていたけど改めて聴きながらレビューするとけっこうダークな雰囲気。一曲目にしっかりとした歌が入ってる。ダー…

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」庵野秀明

TVアニメシリーズ新世紀エヴァンゲリオンのリメイク劇場版四部作の完結編。おそらく最後のエヴァンゲリオン作品。考察の余地がいろいろとある作品だと思うが、見終わった感想として人生を感じた。最初のエヴァンゲリオンが1995年、本作の公開は2021年。その…

「selected modular works」State Azure

CD

エレクトロ、エクスペリメンタルのアーティストState Azureの音源。タイトルとジャケットからモジュラーシンセを使って作られたと思われる作品。そこまでエクスペリメンタルに寄ってないクールで聴きやすい音源。チャラチャラしてないアンビエント要素のある…

「ランド」山下和美

全11巻。しっかりとしたSF作品。設定もストーリーも非常に面白かった。何度も予想を覆される展開。こんな感じの話かな?と思ったら、ああ、こういう感じか、と思い、え、そういうのか!と裏切られる感じ。非常に素晴らしい。キャラクターも魅力的で人間をし…

「little nightmare」Tarsier Studios

スウェーデンの会社Tarsier Studiosが開発したホラーアクションゲーム。ティムバートンの世界を悍ましくしたような世界観。黄色いレインコートの女の子を操作し船を探索する。 このゲームは美術がとにかく素晴らしい。船の中のデザイン、背景の薄暗い不気味…

「Sailing the Seas of Cheese」Primas

CD

ハードロックに分類されているけどどちらかというとオルタナの雰囲気が強いバンドPrimasの音源。ベースボーカルとは思えない複雑なスラップフレーズ。そして楽曲の雰囲気は完全にベースが作っている。ギターもすごくかっこいいのだけど完全に装飾に徹してい…

「nigeria」grant green

CD

ジャズギタリストgrant greenの音源。グラントグリーンらしいクリスピーな音色が素敵。es-330を使っているというイメージですが、確かにシングルコイルのピックアップのような透き通った音色。エアー感のある音でもあるのでやはりes-330なのでしょうか?ジャ…

「政宗様と景綱くん」重野なおき

全4巻。信長の忍びで有名な重野なおきさんの日本史ギャグ四コマ。ギャグといっていいのか。基本トーンはギャグ漫画なのだけど史実に基づいたシリアスな展開も多々みられる。日本史の教科書を読むよりも感情移入できる素晴らしい作品。 本作は東北の雄、伊達…

「toilet」clown core

CD

プログレッシブなハードコアの二人組clown coreの音源。本作は狭い仮設トイレの中でレコーディングされたもの。同じ音源で演奏を収めた映像作品もYouTubeなどで公開している。二人とは思えない完成度。奇抜な展開とファニーな音色とものすごい演奏技術。スカ…

「ツバキ」押切蓮介

全3巻。日本のホラー、ギャグ、ゲーム漫画家押切蓮介さんの作品。変な紹介をしてしまったけど上記のものを混ぜた作品ではなく押切蓮介さんがホラーもの、ギャグもの、ゲームもの、エッセイものなど幅広く描いている。最近の作品はクレイジーギャグという雰囲…

「平成生まれ」ハトポポコ

シュールギャグ四コマ漫画。ボケ、ツッコミの二人と小ツッコミ、大ボケの二人と大ボケ、大ボケ(ツッコミなし)の二人の三組を中心に話が進む日常系。わかりやすくシュールギャグで心地よい。キャラ描写も癖がありすぎずなさすぎずで心地よい。すっと体に入っ…

「迷走戦士・永田カビ」永田カビ

知って以来、追っている漫画家永田カビさんの新作。新作といっても何ヶ月か前の作品ですが。年齢ってあんま関係ないけど同い年と知ると、自分も頑張ろう、という気持ちになれる。いや、永田カビさんの場合、なんだかそういう気持ちになれる。状況や環境が似…

「Suicide King」VELTPUNCH

CD

日本のオルタナロックバンドVELTPUNCHの音源。スタイリッシュなメロディ、オルタナ感、爽やかさ、若干のハードコア要素、どれをとっても非常にVELTPUNCHらしい音源。久しぶりに聴いていいなーとなりました。悪い言い方をすれば意外性はないですが、悪い意味…

「ゴジラ」本多猪四郎

昭和29年に作られた白黒の怪獣映画。初代ゴジラ作品。昭和後期に見られたようなエンタメ怪獣映画ではなく、どちらかというと社会派ホラー映画といった印象。すごく古い映画だけど特撮として全然違和感なく楽しめる。むしろ最近の作品より全然違和感がない。…

「DAYS OF BEING WILD AND KIND」sketches for albinos

CD

アイスランドのアーティストsketches for albinosのアルバム。アイスランドらしいアンビエント、ネオクラシカル、ポストロックの雰囲気をたっぷりと含んだ音楽。エレクトロニカ的な音色が中心にありつつ歌ものもありアンビエントもありと割と幅の広さはある…

「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」こだま兼嗣

青山剛昌原作名探偵コナンの劇場版第4作目。個人的にノスタルジーを感じた。内容もなかなか面白かった。トリックやストーリーに意外性はなかったけど安心感があってよかった。小学校の時とても好きでずっと見ていたからか謎の安心感を得ることができた。劇場…

「Torr(EP)」Torr

CD

日本のスリーピースバンドTorrのep。尖った、というか鋭い切り裂くようなギターと叩きつけるようなベース、ストイックなドラムが特徴のオルタナっぽいインストバンド。楽曲はストイックで音のかっこよさを意識の中心に据えて楽しむことができる。自分がギタ…